愛しのキキーモラ 7 【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ7)

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皇帝とキング　③ ページ7

それからしばらくはヴィクトルにぴったりとくっ付いていて、それを嬉しそうに抱きしめるヴィクトルの横で勇利はアップすると、三人に気づいたユーリ達が近づいて来る。

「おい、かつ丼。
ヴィクトルのあの顔なんだ？」

「ユリオ？
あぁ、さっきちょっと海咲ちゃんが絡まれてて」

その時怖かったと海咲ちゃんがくっ付いてて、ヴィクトルがチャンスとばかりに抱き締めてるだけだよ、と至って普通に返せばユーリの顔が呆れたと睨み付ける。

「テメェはナニ普通に言ってんだよ、止めろよ」

「うーん・・・・あの二人には僕何も言わない様にしてるんだ」

海咲ちゃんは良いけれど、ヴィクトルの機嫌が途端に悪くなるのだと言えば、ユーリはふぅん？と頷く。

「海咲を攻略できりゃヴィクトルが落ちるってそういう事かよ」

「え？」

「あ、ユリオだ」

「ユーリ、だ！
テメェ試合会場で何イチャついてんだ」

「あれ？羨ましのかな？海咲はあげないよ」

「ウゼェ・・・・」「ヴィー」

小さい子には優しく！と叱られたヴィクトルが「Да(はい)」、と返事するとユーリは小さくねぇ！！と怒鳴った。