愛しのキキーモラ６【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ6)

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里帰りと就活　～ロシアへ～ページ6

海咲に会いに行って、終電で帰って来たヴィクトルは嬉しそうに撫でているポーチが子犬なのに、何故自分の分だと渡されたポーチは子豚何だろうと遠い目になる。

「あ、海咲のは子兎だったよ。
もうぴったり過ぎて可愛かった～」

白兎で、赤目で海咲は【雪うさぎ】って言っていたと言われ、あぁなるほど、と頷く。

「ねぇヴィクトル、何で僕の子豚何だろう」

「？だって勇利は子豚ちゃんだろ？」

「・・・・・え？」

俺が海咲に頼んだんだ♪と言われ、頬が引き攣る。

「海咲は子兎ちゃんで、ユリオは子猫だからね。
でも、何で俺にユリオの分をわたされたんだろう？」

だって、海咲もロシアに行くのに～と言うヴィクトルは戻って来たマッカチンがまたお供え物の饅頭を咥えて戻って来た事に驚く。

「マッカチン！？それは食べちゃ駄目だよ！！」

それはヴぃっちゃんのものだ、と叱るとくぅ～ん、と悲し気に口から放す。

「全く、何時の間にこんな悪戯覚えたんだ？」

もう一回め！と叱るヴィクトルに、勇利はそれは小さな子どもに対しての𠮟り方だと気づき、こんな所も似ているのか、と笑った。