愛しのキキーモラ６【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ29)

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就活、面接、返事待ち　⑤ ページ29

ヴィクトル、あんな風に打ち切って良かったの？と言えばこのロシアで海咲の顔が放映される事は無いよと笑う。

「そうなの？」

「うん、海咲は製薬会社の関係者だし。
スケートの他に色んな種目の選手団全てに薬を卸しているし、逆らえばそれらの薬が全部Stopされる。そうなれば別の会社・・・となりそうだけれど、信頼度が違うからね」

乳児から老年まで全ての薬部門でシェア50％を超えている企業はなかなか無いだろう？と言われ、国の支援している研究機関の直営会社なのだという。

「す、すごいね」

「それって、脅しだよね？」

「ふふ、良哉は凄いよねぇ」

俺も海咲も、関係者ってだけで守られると笑うヴィクトルは、勇利の使っている薬の幾つかも良哉の会社のモノだよね～と言う。

「え？」

「日本の製薬会社からの招待研究者だからね」

勇利は、ヴィクトルから日本の製薬メーカーを言われえぇ！？と驚く。

「そうだったんだ」

「発表した研究結果がたまたま目に留まったってだけらしいよ」

その研究成果が欲しい会社に請われて招待される事も結構あると言う。

「日本に在籍したままなのは、お爺ちゃんの研究内容が両社にとって提携内容に関わるかららしいけれど」

どっちにしろ、このロシアでは普通にデートが出来ると喜ぶヴィクトルに、海咲と勇利から試合に来たんだよ！と怒られた。

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注意：
製薬会社についてはフィクションです☆