愛しのキキーモラ 4 【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ18)

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アハ体験？⑦ ページ18

「あ、やっぱりかわらないんだ」

「うん・・・あぁ、勇利は海咲は知っててもヴィクトルの恋人だとは知らなかったらしいね」

ヴィクトルに聞いたよ、と言われあはは・・・・と苦笑する。
真っ赤になっているミナコは近くに居れるだけで幸せと言っているのでそっとしておこうと思いその話題に乗った。

「海咲ちゃん、好きな人がいるとは言ってたんだけど、その人には好きな人がいるみたいだと言っては居たんだ。
だけど、ついに失恋したって英治君
・・・海咲ちゃんのお兄さんでヴィクトルと同じ年なんだけど・・・に聞いて。
で、ヴィクトルもその時に擦れ違いに気づいたらしいよ」

「？二人は恋人同士だったよね？？」

ヴィクトルはずっと海咲一筋だよ、と言われ日本はなんとなくで関係に名前を付ける事はあまりないよ、と返す。

「言葉で関係を固定する文化があるんだよ」

言葉数が多い、とも言えるんだけど、と笑う。

「へぇ」

確かに日本語は難しいよね、と頷く。

「でも・・・・あれ、止めなくていいの？」

きゃっきゃと燥いで入口近くの看板の前で写真撮ったりしているヴィクトルと、そんな彼をおいて別のお店に吸い込まれそうになっているのを指さすクリスに振り返った瞬間、置いて行かれそうになっている事に気づいたヴィクトルが海咲を捕獲した姿にあ、何時もだよと笑った。

だから一人でふらふらと行っちゃ駄目だって言ってるだろうと捕獲したヴィクトルがぷりぷりと怒りながら手を引いて戻って来ると、クリスが君がそれを言うんだ？と笑う。

「？何か可笑しいかい？」

「うーん・・・・」

何と言ったら良いんだろうとクリスに流し目され勇利は何か良いのあった？と受け流す。

「博多とんこつあごだしカレー！」「ごろごろフルーツのふわふわパンケーキ！」

どっちかにしなさい！とミナコが一喝すると、二人は顔を見合わせクリスは？と笑った。