俺の愛しいキキーモラ7【ヴィクトル・ニキフォロフ】～世界フィギュア選手権～ (ページ42)

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硝子の鑢　① ページ42

ちょっとだけ、恋人の真似っ子しても良い？と尋ねられ、首を傾げつつも良いよ、と頷いたヴィクトルは、恥ずかしそうにえへ～と笑う海咲に指を絡ませて繋いでいた腕に抱き着かれ驚く。

「一度で良いからやってみたかったの」

ちょっと、恥ずかしいけれど彼氏の腕に抱き着くって、羨ましかったと笑う海咲に、ヴィクトルは言ってくれなくても何時でも海咲なら大歓迎だよ？と微笑む。

「俺も嬉しいし」

海咲から抱き着ていくれているなんて幸せだｖｖと言えば、本当に？と首を傾げられる。

「友達はわざわざ無い胸押し付けられて嬉しくないって言ってたのに」

「・・・・・その友達って男？」

「うん。
当時彼女持ちで、この間その彼女との結婚式に参列して来たよ」

「・・・・そう。
ソイツは知らないけれど、俺は嬉しいよ。
それに、甘えられている気がして、気分いいし」

「そ？なら良かった」

あとちょっとだけ、と言った瞬間ずっとが良いな、と返せば、え？と首を傾げる。

「俺も羨ましかったんだ。
海咲を手に入れたくて、俺達はほぼ恋人期間も婚約期間も無い状態で結婚してしまっただろう？
こんな風に恋人みたいなのって、俺もやりたかった」

でも、夫婦だから何しても許されるって、良いよね☆と笑う彼に、思わず抱き着いていた手を離すと、繋いでいた手を斜め後ろに思いっきり引っ張られくるんとその場で回転してしまう。

「え？・・・きゃっ」

「海咲、何故離れる？俺、もっとして欲しいよ」