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真冬の夜の夢 �� ページ29
(怒りをぶつけても無意味だなんて思わないで)
海咲の感情は全て嬉しいのに、過去の自分の行動が海咲に諦めるという選択をさせている。
「ヴィー・・・・？」
「っあ、何？」
「・・・・・・・」
じっと覗き込んでくるキラキラと光を反射する瞳に吸い込まれそうだ、と思わず見つめ返してしまう。
「退屈なんでしょう？
私此処で食べてるから行って来て」
「っ嫌だ！」
そんな事言わないで、と思わず睨むと驚き目を瞬かせた海咲はだって、言ったじゃないと呟く。
「それか私もう部屋に戻るから楽しんで来て？」
「違う、違うんだよ海咲」
俺が退屈だと言ったのは海咲が拗ねて俺を見てくれなかったからだと言えば、白い目で見られ自らの失言に気づき、へらっと笑って見せる。
「ヴィー、最低」
「ごめんなさい」
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作者名：若桜 | 作成日時：2018年4月2日 20時
