あぁ愛しのキキーモラ２【ヴィクトル・ニキフォロフ】 (ページ24)

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ダンスバトル　⑤ ページ24

ダンスバトルをしよう！と拳を握る海咲に、勇利がいち早くその言葉の意味を正確に捉え絶対に嫌だ！と首を横に振って後退る。

「？勇利？？」

「ヴィッ・・・・ヴィクトルに頼んだら良いんじゃないかな！？」

「ヴィーは楽しんじゃうから却下」

「海咲！？」

「と言う訳で、勇利君とユーリが良いと思います」

さっきも面白かったし！と笑った海咲はヴィクトルを見上げ、『ヴィーはクリスとね』と言い放つ。

「？」

「海咲ちゃん、お願いだから僕を巻き込まないで！！」

悪いのユリオじゃん！と言えばやっとヴィクトルは海咲がキレている事に気づき苦笑する。

「はぁ！？」

ふっざけんな！！と吠えるユーリは苦笑を浮かべるヴィクトルに、気づく。

「・・・・なんだよ、その笑み」

「ん？
ん～・・・海咲って怒っててもキラキラしてるよね～」

可愛い～と笑うヴィクトルに、何処が！？と驚愕する。

「あれ、可愛いか！？
どう見ても暴君じゃねぇか」

「可愛いよ？
言っている事は過激だけど、強制してないじゃないか」

言ってるだけで、怖くはないよ、と笑った彼は『海咲～』と呼ぶ。

「はーい？」

「おいで～」

「？」

不思議そうに首を傾げつつ抱き着く海咲に、ヴィクトルはぎゅぅっと何も言わずに抱き締める。

「・・・・流石ヴィクトル」

「は？」