バンケット �� ページ1
主催者と、協会の挨拶が終わると和やかに食事会が始まるが、ユーリの周りには同じ年頃の女の子達が殺到してる。
「凄いなぁ」
「勇利、お前も銀だったんだよ？」
「あはは・・・・」
俺の記録抜いたんだから、もっと胸を張って良いんだよ？と言われるが実感がない。
「そういうお前も、此処がお前の披露宴ではない事、いい加減自覚したらどう？」
「やぁクリス」
相変わらずいい男だね！と挨拶をすると、両手に花のお前に言われてもね、と苦笑する。
「ふふ」
「上機嫌だね」
「当たり前じゃないか。
俺の振付した二人が１・２フィニッシュなんだよ？」
それに、海咲にやっと『離れず傍に居て』と伝わったんだからと海咲に頬擦りする。
「長かったからね」
「ホントだよ」
もう、何時糸が切れてしまうかと思うと気が気じゃなかったよと苦笑する。
「それにしても、海咲抵抗しなかったの？」
その恰好、ヴィクトルの趣味全開じゃないかと言われ小首を傾げると、ヴィクトルがクリスにはスイスとフランスの女の子の流行りを聞いたり、雑誌を送って貰っていたと明かし絶句する。
「海咲にはworldで探した方が良い物がみつかると思ったんだ☆」
ネットだけじゃ満足出来ないという彼に、クリスは彼の購買冊数凄かったよ、と肩を竦める。
「ヴィー・・・・」
「だって、海咲と一緒にしたい事を探しているのが楽しかったんだ」
でも、どうしてもсладкийに目が行っちゃうんだ〜と言うと、二人は首を傾げ、海咲だけが笑って居る。
「сладкий？」
「甘い物・・・ん〜スイーツやドルチェって言ったらわかる？」
「あ〜」
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作者名：若桜 | 作成日時：2018年4月2日 20時
