魔法に掛けられて �� ページ45
あぁ、妖精だとヴィクトルは微笑む。
自分の腕の中で氷の華が綻び春の妖精が顔を出している。
あの、ロシアでの出会いの時のイメージで探した海咲のドレスは、とても良く似合っていて触れたら融けてしまいそうだ。
磨かれた肌は吸い付く様で、骨格調整もして貰ったのか心持ち背筋が伸びた様で視線が何時もより近い。
靴も海咲は体幹がしっかりしているからと12�僂諒�を選んだが、丁度いいかな、と思う。
15�僂世搬�元が不安定になり視線が下に下がりがちだが、12�僂覆�10�僂離辧璽襪茲蠅盖な�が高揚すると店員に勧められ決めた。
その代わり、ヒールをピンヒールから少しだけ太めにして靴の端ではなく踵の中心にくる社交ダンス用のデザインの物を選んだからか、とても足の形が綺麗で触れたくなる。
「綺麗だよ、海咲」
「Спасибо」(ありがとう)
真っ赤になって恥ずかしがる海咲に、本当に綺麗だと感嘆していると、ヴィヴィアンからちょっと、と声を掛けられる。
「まだヘアメイクが終わってないのよ？」
「あぁ、そうだったね」
このままでも可愛いけれど、と髪を一房とりキスをして送り出すと、苦笑した男性ヘアメイクに本当に相変わらずだと揶揄われた。
髪を全体的に大きく巻いてくるくると遊ばせた後、妖精ならとハーフアップにしようかと声を掛けられたヴィクトルはそうだね、と頷く。
「お前にじゃない」
彼女に声をかけたんだ、と睨まれるが鏡の中の海咲がくすくすと笑うと二人とも目が惹きつけられる。
「ヴィーと貴方で相談して決めて下さい」
キツイ印象にならなかったら、それで大丈夫だと面倒臭くなって丸投げした海咲に、ヴィクトルは本当かいっ！？と立ち上がる。
キャッキャと燥いで盛り上がる彼と、ヘアメイクの彼はヘア雑誌を見ていくつか試しこれだ！と頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若桜(プロフ) - 樹さん» お待たせしましてすみませんでした。お陰様でラストまで辿り着けました！なるべく更新出来る様に頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 11f532c383 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 本編終了おめでとうございます。そして、リクエスト書いてくださってありがとうございます。これからも毎日更新していないか覗きに来ますので、作品楽しみに待ってます。 (2018年3月20日 10時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：若桜 | 作成日時：2018年3月19日 21時
