食べるという事 �� ページ38
まだ、キスしてなかったんだね、と海咲が顔を洗っている間に話し掛けると、ヴィクトルはそうだよ〜と笑う。
「富美香の所為なんだよ、勇利。
海咲ってば富美香は結婚式が初めてキスした瞬間だったって話に憧れていてね。
小さい時からほっぺにキスも許してくれなかったのをやっと慣れさせたんだよ」
もう本当に大変だったんだよ！とぷりぷりしている彼に、勇利は確かにそうだろうね、と頷く。
「え？」
「海咲ちゃん、頑固だし小さい時って気性荒かったよね」
「・・・・・海咲、小さい時から穏やかな春の妖精さんみだいだったよ？」
「それ、どんだけ美化されてるの？ヴィクトル」
絶対、勘違いしているよ！と訴えるが、勇利こそ！と言い返されてしまう。
「そうじゃなきゃ、俺が海咲を焦がれたりしないよぉ？」
俺の周りの女性ってみーんな性格キツクって誰も優しくなかったと拗ねる彼に、勇利はあ〜と察する。
(つまり、海咲ちゃんの小さい時よりも周りの人の方が凄かったんだ・・・・)
「お待たせしました」
「海咲〜勇利が海咲の小さい時、気性が荒いなんていうんだよ！？」
海咲は昔も今もこんなに穏やかで可愛いのに！と泣き付かれ、海咲は勇利君の言う通りだよ？と首を傾げ、勇利はうんうんと頷く。
「え？」
「だって、私性格荒くってめちゃめちゃ怒られてたらしいもの」
全く、覚えてないけどね〜と笑うと、勇利は姉さんよりも荒かったと震えるが、ヴィクトルは納得出来内容で眉を顰める。
「そんな事無いよ？」
「ヴィー、それって多分ロシアの人の方がはっきりと言ってくれる人だったってだけだと思うよ？」
ほら、日本でそんな事言ってたら即効で爪弾きされて友達無くすから！と言われるがヴィクトルは納得出来ない。
「海咲は優しいよ！」
「Спасибо，ヴィー」
私の小さい頃をそう言ってくれるのはヴィーだけだよ〜と海咲が笑った。
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若桜(プロフ) - 樹さん» お待たせしましてすみませんでした。お陰様でラストまで辿り着けました！なるべく更新出来る様に頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 11f532c383 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 本編終了おめでとうございます。そして、リクエスト書いてくださってありがとうございます。これからも毎日更新していないか覗きに来ますので、作品楽しみに待ってます。 (2018年3月20日 10時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：若桜 | 作成日時：2018年3月19日 21時
