情熱的な夜 ページ32
スペインの街が夜に包まれ露店や屋台から酒精と陽気な笑い声が聞こえ始め、海咲は楽し気にくすくすと笑う。
ふわふわと浮遊する海咲を手を繋いで捕まえているヴィクトルは、またも人波に飲まれている勇利に笑う。
「あはははは☆
勇利ってばまた流されているじゃないか」
「まっ待って、海咲ちゃん！！」
「はーい？」
ケラケラと笑って助けてくれないヴィクトルに、勇利は海咲に助けを求めるとふんわりと振り返った海咲の返事と表情にヴィクトルが大きく目を張りあぁ・・・と感嘆の息を吐く。
「どうしたの、勇利君」
「な、流されちゃって・・・・」
「あははは！
わかるわかる〜
結構流れ早いよね」
此処は早く泳いだ者勝ちだね☆と笑う海咲に、勇利はそう言えば人波をすいすいと泳ぐ様に人波を切って歩ける人だったと思い出す。
「海咲ちゃん、凄いね」
「勇利君、身長は関係ないんだよ。
『こっちくんな〜俺が先〜』って気概が大事！」
「とてもよくわかるよ」
三人とも、押し負けはしないよね〜と言えば当たり前！と微笑まれる。
「絶対にお兄ちゃんには負けない！」
お兄ちゃんに負けるなんてありえない！と闘志を燃やす海咲に、ヴィクトルは『俺がやり返してあげるよｖｖ』と笑う。
「え？」
「海咲を苛める英治に仕返ししてあげる」
「・・・・・えーと？ありがとう？？」
でも、私自分でやり返すよ？と噴き出す。
「え〜」
「兄弟間の争いは、兄弟間でってね☆」
手出し無用！という海咲に、ヴィクトルは首を傾げる。
「海咲？英治は俺の義兄だし、修治は義弟だよ？」
「「あ」」
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若桜(プロフ) - 樹さん» お待たせしましてすみませんでした。お陰様でラストまで辿り着けました！なるべく更新出来る様に頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 11f532c383 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 本編終了おめでとうございます。そして、リクエスト書いてくださってありがとうございます。これからも毎日更新していないか覗きに来ますので、作品楽しみに待ってます。 (2018年3月20日 10時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：若桜 | 作成日時：2018年3月19日 21時
