可愛い≠ �� ページ30
落ち込んでしまったヴィクトルと一緒に居るから、ベンチに座ると勇利はもう少し見て来るよと気を遣って行ってしまった。
座ろう？と声を掛けて腰かけようとすると、近くに来て欲しいと手を引かれてしまった。
「ヴィー？」
「俺、楽しかったのに」
つまらないどころか、ずっと買い物したかったのに、と悲し気な彼に海咲はごめんね？と座っても身長差のせいで見上げると、ヴィクトルはじっと揺れるアイスブルーの瞳で見つめ返してくる。
「ヴィー」
「許さない」
許して欲しいなら俺の事ちゃんと呼んでよ、と頬を膨らまして拗ねるとキョトンとした海咲が目を丸くし、ふふっと微笑む。
「ごめんなさい、ヴィチューシュカ」
「・・・・・なんか嫌だ」
ごめんなさいの後に呼ばないで、と顔を顰める彼に海咲はくすくすと笑う。
「大好きだよ、ヴィチューシュカ」
「っっっ」
ヴィクトルは、自分の我儘に笑って付き合ってくれる海咲からの優しい声での愛称呼びに思わず顔を真っ赤にしてしまう。
「え！？」
何で真っ赤になるの！？とつられて真っ赤になった海咲にヴィクトルは可愛すぎるよ！！と抱きすくめる。
「ごめん、ちょっと俺顔見られたくない」
顔が熱いよ〜と海咲の肩に顔を埋めると、海咲が何も言わず硬直している。
「俺、格好悪いよ」
「・・・・・ヴィー、ごめん私今羞恥心で消えたい」
「あはははは」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若桜(プロフ) - 樹さん» お待たせしましてすみませんでした。お陰様でラストまで辿り着けました！なるべく更新出来る様に頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 11f532c383 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 本編終了おめでとうございます。そして、リクエスト書いてくださってありがとうございます。これからも毎日更新していないか覗きに来ますので、作品楽しみに待ってます。 (2018年3月20日 10時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：若桜 | 作成日時：2018年3月19日 21時
