続：サムリング ページ1
楽しみにしてろ、と笑いヴィクトルが着替えて出て来たのと入れ替えに帰っていき、思わず見送ってしまった。
諦めずに追いかけて来る記者達を振り切って部屋に戻った三人は、順にシャワーを浴びてホッとベッドに転がる。
「あぁ〜
しんどかったぁ〜」
「同じく〜」
「え〜？俺元気だよ？？」
「「だろうね」」
海咲〜？と圧し掛かって来るヴィクトルを乗っけたまま伸びる様子に、流石のヴィクトルも本気で海咲が疲れている事に気づく。
「ごめん、本当に疲れているんだね」
「うん」
もう眠い・・・と目を瞬かせる海咲に、寝てて良いよ、と頭を撫でてやるとスコン・・・と寝てしまう。
「Wow.....海咲、寝ちゃった」
「ヴィクトル、いきなりあんな大勢の前に連れて来られたら、緊張疲れするよ」
「そっか、可哀想な事しちゃったな」
どうしても、このタイミングで言わないといけない気がしたんだ、と言えば勇利が笑う。
「何だい？」
「ううん、ヴィクトルも余裕無い時があるんだなって」
「海咲に関しては何時だって余裕なんて無いよ」
俺には海咲しかいないけれど、海咲は俺じゃないくても相手はいくらでもいるんだから、と目を伏せる。
「でも、海咲ちゃんが選んだのはヴィクトルだよ」
「洗脳して来たからね」
やっと、手に入れたと笑う彼に勇利は指輪の事聞かれるかもね、と話題を変える。
「そうだね」
「何て言うつもりなの？」
試合前の食事会で、誤魔化すって言ってたのにと言えば、耐え切れなかっただけだよ、と笑う。
何よりも、【離れずに傍に居て】を滑るなら、海咲を偽りの姿で居させるなんて出来なかったと瞳を揺らす。
「リングには
【輪】【いろいろな広がりと繋がり】という意味もある。
このリングは俺と勇利の師弟である証・・・って事にしようか」
お前が俺にくれた初めてのプレゼントだしね〜と笑えば、勇利は真っ赤になって頭を抱えた。
(おい、なんで指輪にしたんやろか。
あん時のおいを殴りたか〜)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若桜(プロフ) - 樹さん» お待たせしましてすみませんでした。お陰様でラストまで辿り着けました！なるべく更新出来る様に頑張ります！！ (2018年3月20日 22時) (
レス) id: 11f532c383 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 本編終了おめでとうございます。そして、リクエスト書いてくださってありがとうございます。これからも毎日更新していないか覗きに来ますので、作品楽しみに待ってます。 (2018年3月20日 10時) (レス) id: 8e6b7bcff3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：若桜 | 作成日時：2018年3月19日 21時
