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あの尊すぎるエンカウントから早３年。
元OL天露Aは１０歳になりました。
推しに会えたという嬉しさで少しは耐えられたものの、やはりすぐに推し不足に陥った私からしたら、この3年も地獄だった。
人参を目の前にぶらさげられて走る馬も全力疾走で疲れ果ててしまうだろう。
「Aさん、本当に大丈夫なんですね……？」
玄関で靴を履く私の前には心配そうな顔をする叶内。
私は靴を履き終えて立ち上がると、『大丈夫だよ叶内。全然平気だから』と笑う。
「でもっ……Aさんの身に何かあったらって……私っ心配で……」と、ふるふると震え出す叶内の肩をポンポン叩く。
『もー大丈夫だよ！
そう、過保護な叶内は今まで私に1人で買い物をさせたことがなくて、今日が初めての１人でのおつかい。
叶内は知らないが、よく家を抜け出して散歩しているので周辺の地形は把握済みだ。
とりあえず、これじゃあらちが明かないので半場強制的に叶内を振り切って『行ってきまーす』と家を出た。
＿＿＿＿＿
『じゃがいも、ニンジン、豚肉、カレールーに……』
買い終わった後、メモに書いてあるものと、買ったものがちゃんと一致していることを再度確認してホッと息をつく。
前世は一応成人していたけど、やっぱり感覚鈍な……。
ちなみに、3年前五条に会った五条家思われる家にはあれっきり行けていない。あくまであれは蝶々を追っていたから辿り着いたのであり、道を覚えているはずもなく、その後何度探しても見当たらなかった。
あーあ。
もう一度会えないかな。
なんて思いながら、ふと路地裏に目を向けると、誰かが座り込んでいた。
ホームレスか……？なんて思ったのもつかの間、その姿に見覚えがあって、はたと足を止める。
黒い髪に口元の傷。
間違いない。
『ぱぱ＿＿＿』
パパ黒。そう言おうとして止めた。
今は名字まだ伏黒ではないか……な……？
しかし、洩れた声は本人の耳に届いたらしくパパ黒、もとい禪院甚爾は、私を見ると立ち上がった。
ふぉう……イケメンッッ！
悶え苦しみそうになるのを必死に抑えていれば、こちらに歩み寄ってきた禪院甚爾は私の前で目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
「あー……悪いが嬢ちゃん、俺は嬢ちゃんのパパじゃねえよ」
『ん、？』
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おかず(プロフ) - にゃーちゃんさん» コメントありがとうございます。本当に励みになります！続編も合わせてお楽しみください (2022年12月19日 20時) (
レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ面白いです…!!夢主ちゃんの心境に共感の嵐で雨あられ(は？)続編是非とも見たいです！更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2022年12月16日 20時) (レス) @page40 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
おかず(プロフ) - マリオットさん» 大好きだなんて、凄く嬉しいです！ありがとうございます。更新頑張ります！ (2022年11月20日 19時) (レス) id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
おかず(プロフ) - 一条ルナさん» 本当ですか？そう言って貰えると幸いです！今後もどうぞお付き合い下さい (2022年11月20日 19時) (レス) @page38 id: 61116f8e5d (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一条ルナさん» 私もです。一条ルナさん！てことで作者様、需要あるのでよろしくお願いします！！私、この作品大好きなので。 (2022年11月19日 15時) (レス) @page36 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ | 作成日時：2022年8月19日 16時
