Petite lumiere

# ページ5

#金色かゴールドか









退院してしばらく４日ほど睡眠障害のせいで
日中も寝っぱなしでほとんど起き上がったりできていない。

ご飯も少ししか食べれないし、話すのもスローでひたすら
痛い、だるい と言っている。





「 りょーお、おはよう。起きれるかな？」




りょうはなんとか起きてくれてゆっくりと


りょう「 ぉー、、は、、、よ、」


と言ってくれた。



「 うん。眠い？まだ。」


ゆっくりと頷いてそのまま目をスローモーションのように閉じた。





そんなりょうはトイレにも行けないため、おむつを使っていて朝からおむつを変えたり、ちょっと起きた時にご飯を食べてもらうように作ったりと寝ているだけでも光は忙しいのだ。



宏太「 じゃあ行ってくるね。光、なんかあったら連絡してね。」


「 うん、ありがとう。気をつけてね！」





りょうの病状が良くなる手はないか薬はないかと探す日々だけどなかなかなくて、あるとすればテレビの特集。


もちろんうちにもオファーが来たことは多々あるが、
見せ物みたいでやだ とりょうが言うから毎回断っている。




確かにその気持ちはわかるから特集もりょうの前で見ることはない。だから録画して宏太と２人でいつも見ている。







発症して１年経ったある日。


まだ自力でなんとか生活は出来ていてほとんど介護も必要なかったけどちょっとずつ体が動きにくくなることの不安が募ってきていた頃だった。


りょう「 あのね、同じ病気でも治って普通に生活できてる人いるんだって！だから、りょう頑張るからね。頑張る、」


と突然言ってきた。





今思えば思い詰めていた兄たちに元気になるよとわざと明るく言ったのにそのときは何もわかっていなかった。

今はりょうの薬が山のように置いてある棚を見て胸が苦しくなるだけ。







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