6月2日 ページ18
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少しずつ気温が上がる。
夏が近づいてくる。
去年まで興味を示さなかった行事が
こんなに私の中で重要なものになるとは。
全生徒が集まった体育館。
横断幕には第52回生徒会長選挙と大きく書かれていて
私の思い人である正門くんもこの後上段して演説する。
各候補者や推薦者の演説を聞いて生徒が投票して
生徒会長が決まるのだ。
「昨日は寝れなかったよ」
草「なんでやねん」
「正統派ツッコミ」
草「まあ知り合い出るってなると
なんか応援したなるな」
リチャくんは授業が2時間分潰れて
この選挙演説が行われるから嬉しそう。
誠也くんはなぜか今日、全然会話に参加しない。
今もふと見たら顔を伏せていた。
「誠也くん？」
末「おー、なんかだるいねん、朝から」
「ええ、大丈夫？」
末「ん、多分」
誠也くんが体調悪いのは珍しい。
いつも仮病やサボったりはよくあるけど。
結構心配だ。
演説が始まって、
正門くんは3人目に演説する。
舞台の袖にいる正門くんは
いつもと違う、初めて見る
緊張している顔。
私もなぜか緊張してしまう。
2人目の候補者の演説が終わった時
「次だねっ」
興奮ぎみに後ろに座ってた2人をみると
誠也くんがまじで体調わるそうに頭を抱えていた。
「え、誠也くん、大丈夫？」
末「ん…」
思わず身体を触ると、
すごく熱い。
そのままぐでんと床に伏せてしまい
ただ事じゃないと察して、リチャくんと
誠也くんを担いで急いで保健室に向かった。
「さむい？」「気持ち悪い？」
とか誠也くんに言っても
「んー…」しか言わなくて
なんでこういう時
誠也くんの思ってる事聞けないんだろって
すごくむかつく。
聴こえれば誠也くんが話せなくても
わかるのに。
保健室は開いていたものの
先生は体育館にいるようでリチャくんが呼びに行く。
誠也くんをベッドに寝かせて
私は椅子を持ってきて横に座った。
朝から調子悪そうだったもん
早く気づけばよかった
誠也くんの弱ってる所なんて見たことなくて
心臓のあたりがぎゅーっとくるしい。
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soda(プロフ) - ひなさん» ひなさま感想ありがとうございます！わーーーキュンキュンしていただけて嬉しいですTT すこし長くなってしまいそうですが、頑張ります！感想ありがとうございました♡ (2022年3月25日 23時) (
レス) id: fa14f2d252 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - はじめまして☻ 読みやすくてリアルで凄くキュンキュンします！！更新楽しみにしてます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page17 id: 66da10a625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soda | 作成日時：2022年3月23日 8時
