大晦日 準備編 ページ43
鴨鍋して、年越しのタイミングでその出汁でそば食べるのが最近の大晦日なんだよねって直人くんに話したらあれよあれよと決まって、結局大晦日は直人くんの家で、直人くんと私と剛典くんと臣くんでお鍋を囲むことになった。
一番広くてお布団がたくさんあるし、客室にベッドもあるから私も泊まれるからって。
元旦は剛典くんの家でいっちゃんとか陣くんとか大樹ちゃんが都合のいい時間に来るスタイルになった。
みんな大晦日も仕事終わり次第来たいって言ってたけどAちゃんばっかり動くことになるからって直人くんがみんなに連絡したみたい。
おせちと言っても昔ながらのじゃなくて、お煮しめ、カメに見立てたハンバーグ、伊達巻がわりのだし巻き、海老の炊いたやつ。
それ以外は買ったハムと焼き豚、くりきんとん、田作り、黒豆。
あとみんなが食べたいって言うから関西風のおすまし系のお雑煮を用意する。
ネットスーパーて材料は剛典くんに用意してもらい大晦日、仕事終わり直人くんの家に行く前に剛典くんのお家で、臣くんをアシスタントに準備するために来たのだけど。
臣「なんで割烹着なの。
絶対このフリフリが可愛い」
ピンクのひらひらしたエプロンを持つ臣ちゃん(くんとちゃんをいったりきたりしてたけど、直人さんが直人くんなら俺は臣ちゃんがいいって言われた)と割烹着を持つ剛典くんが戦ってる。
「割烹着懐かしいね。
うちのおばあちゃんは割烹着だったけど似合うかな」
剛典「古き良き時代のいい奥様って感じ」
臣「悪くはないけど、フリフリ似合うよ」
剛典「いや悪くはないですよ。
絶対可愛いです」
「来年40だよ？」
臣「直人さんの家ではこれだな」
「陣くんの家のエプロンの話になって、直人くんもAちゃんに似合いそうなの買うねって言ってたよ」
剛典「仲良くなりすぎじゃない？」
「直人くんって塩梅上手なんだよね。
引くとこはひいてくれるし、甘やかし甘やかされるみたいな。
タイミングの計りかたとか本当にうまくて、流石リーダーって感じ。
普段はコミカルなのに男らしかったりずるいんだよね。
あれはモテるよね。
彼氏にはしたくないタイプだよね」
剛典「彼氏には？結婚なら？」
「結婚相手ならありかも知れないね」
臣「俺は俺はどっち？」
「遊ばれてもいいから付き合いたいタイプでしょ」
臣くんはちぇって拗ねてる。
剛典「俺は？」
「剛典くんはどっちもありな人だよ」
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作者名：エリー∞ | 作成日時：2023年3月4日 12時
