つづき ページ4
「あっ⚫⚫のチーフさんだ」
「今、終わりですか？」
よく来る団体客さんが来た。
私は知らないふりで普通に接しているが、この人達、たかピーの後輩のランページの子達だ。
二人目に声をかけてくれた陣くんのマンションが近いらしくよくメンバーや後輩と来てくれるのだが、いつのまにかチーフさんとか児島さんとか呼ばれるようになった。
まぁ大学生とかにもそういう子達はいるので普段通りの対応をしている。
「今、終わりなんですけど、コンビニから出る瞬間だけ真ん中にいていいですか？」
図々しいお願いをこそっとしたら陣さんはなにかさっしたらしく頷いてくれた。
マスクしていて、帽子をかぶったりしててもオーラーのある5人組に紛れて、なぜか大量にかった商品を昴秀くんと龍くんが持ってくれて、その後ろから陣さんと樹くんに挟まれて、後ろは山彰さんにガードしていただいてコンビニを出て歩いたら常連さんは追いかけては来ず、五分ぐらい歩いてアパートから離れてしまったところで、ありがとうございましたって荷物を返してもらおうと思った。
いや大量に買ったお菓子やらお酒は迷惑料で渡すべきか？
山彰「とりあえず児島さん終わりでしょ？
理由聞きたいし、陣さんのマンションここやから活きましょ」
「えっあかんでしょ？」
陣「あっやっぱり児島さん大阪ですよね？
良かったら来ません？」
龍「僕、このお菓子食べたいです」
昴秀「じゃあ俺はねぇー」
なんていう皆様に流されて、何故だが結局常連のお客さんの家に来てしまった。
「ラキちゃん可愛い」って思わず言えば「やっぱり俺らのこと知ってました？」って聞かれて「はい、EXILEの橘ケンチさんのファンなので」と素直に言う。
デビュー前から彼らのことは存じ上げているし、息子みたいな目線で見ている。
だから私の買ったものを龍くんと昴秀くんと樹くんが物色してても可愛いでしかないし、即されるままリビングのソファーに座り、私の買ったお酒を渡され乾杯してしまったのも仕方ないだろ。
まぁあちらは芸能人、こちらは一般人。
今回だけなら楽しんだもの勝ちだろ。
明日は休みだし。
山彰「で、あれ、元カレとか？」って言われて、いやただの常連さんだけどって説明して、今度から仕事帰りあそこのコンビニは寄りませんって言いながら２本目呑もうとしたら「本末転倒やないですか、結局、常連の俺の家来てもうてるし」
山彰「しかも若干、陣さんの方が年期はいっとる」
「えっ？」
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作者名：エリー∞ | 作成日時：2023年3月4日 12時
