陣くんの代打 ページ24
陣サイド
颯太の呪いや！
グループの知名度もあがり、今年は末までずっとライブツアーさせてもらい、だんだん一人の仕事も増えて、来年は一人芝居の舞台やらせてもらったり、色々と打ち合わせがあって、救急他の打ち合わせも入ったから映画は間に合わなそう。
その後のランチはいけるやろうけど。
颯太に散々言われたからふたりきりにするのはいややし、誰か代わりにって、とりあえずAさんと面識ある人に連絡をしてたんやけどみんな無理で、
この映画観たい言うてたし、ちょっと聞いてみたら岩さんの幼なじみに会ってみたいし行くわって動いてくれることになった。
颯太の邪魔には十分なるやろ。
？サイド
颯太はともかく初対面の女の人と映画とかありえないって思ったけど、最近噂の岩さんの幼なじみで初恋の人で、陣の憧れのお姉さんに興味あったから行くことにした。
なんかいっちゃんも北人も颯太も大樹もなついてて、登坂さんまでちょっかいかけてるらしい。
暗くなってから席に座ると左横がその女の人を見たら俺を見て、自分の左に座る颯太の腕を無言で引っ張る。
颯太「嘘やん」
「陣の代打なんだけど、とりあえず昼食べるときに話すから映画みよ」
颯太サイド
陣さんが打ち合わせ長引いて来られへん言うから二人きりやと思ったら陣さんの座るはずの席に玲於さんがきた。
玲於さんってたぶんきっときづいたけど声はださないのがAさんらしいな。
Aサイド
陣くんが映画に来れないとは聞いてて、颯ちゃんは「デートですね」って浮かれてて可愛かったけど、隣に座った人が明らか佐野玲於だったから声をだしそうになりながら颯ちゃんに無言で教えようとしたら颯ちゃんが気づいて佐野くんが後で話すっていったんだけど、ついにGENERATIONSまで出会ってしまった。
颯ちゃんはいつもエンドロールぐらいで出るから「また後でね」と言い、佐野くんに私は別に行きますと伝える。
そしたら颯ちゃんと一緒に出ていった。
もう芸能人の知り合いはいらないって言ってるのに、陣くんのバカ！
玲於サイド
暗がりだけど普通の女の人だったけど。
「移動わざわざわけてるんだ」
颯太「Aさん、一応マネージャーさんに見えるようにって眼鏡したり、服装も地味にしたり気を付けてくれてるんですけど、何があるかわからんから徹底してるんです。
ていうか陣さんやらかしてくれるわ」
「いや全然普通だったぽいじゃん。
俺は仲良くなりたいとかないから」
颯太「まぁそれならいいですけど」
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作者名：エリー∞ | 作成日時：2023年3月4日 12時
