ライバルなのか？ひやかしか？ ページ15
Aちゃんにデートしてくださいってわざわざセキュリティの高いデートプランを立てて、おさなじみの弟分ではなく、岩田剛典として意識してデートしてほしいってお願いした日。
ホテルのレストランの個室に現れたのは再会してから初めてのスカート姿のAちゃん。
ワインレッドのワンピースに黒のタイツ。
ヘアメイクもバッチリでめちゃくちゃ可愛くて嬉しかったのも束の間、後ろから臣さんが現れ、そこから臣さんが前日から泊まったとか、お詫びに俺がヘアメイクしたとか聞いて、思わず説教してしまった。
臣さんは普段はいい兄貴って感じなのに、Aちゃんに妙に興味を持ってるみたいで困る。
臣さんが先にAちゃんの家に泊まり、手作りのスープを飲んだことに不貞腐れた俺をみかねたAちゃんが誘ってくれて映画の後はAちゃんの家で二人で鍋を食べた。
陣とか他の後輩とのやりとりを聞いてるうちに颯太と知り合ってから自然と毎回料理をふるまうようになったって聞いてまた拗ねた俺をみて、「今度時間があるときにはちゃんした手料理作るね」って言ってくれた。
初恋の人だからって、ずっと好きだったわけじゃないけど、再会して、変わらない魅力な笑顔を見てこの人と恋がしたいって思った。
ひたすら可愛がってくれていた大きいお姉ちゃんが再会したら普通に守りたくなるぐらい可愛い人でしかなくて、だから彼女と別れなきゃいけない気持ちになった。
臣さんにも直人さんにも重っていわれたけど、それぐらい好きになる予感があったんだ。
二人ででかけてからなかなか会えないけどLINEのやりとりや電話の会話だけで気持ちが増していった。
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作者名：エリー∞ | 作成日時：2023年3月4日 12時
