こんな展開望んでません3 (ページ7)

今日:10 hit、昨日:12 hit、合計:9,002 hit

もうこれは完全に恋してるページ7

会いたい、声が聞きたい、触れたい、抱き締めたい。
Aちゃんのことを考えたらそう思う。
これは完全に恋だと思う。
まだ結婚とかは考えられないけど、一緒にいたいって思うし、好きだって思って欲しいし、好きだって言って欲しい。
最初は好奇心だった感情が、くるくる変わる彼女の表情をたくさん見て、性格を知って、好意に変わって、恋に変わっていった。
たくさんの男の人が好きになって当たり前だと思うぐらい魅力的なAちゃんを一番好きだ、一番幸せにするなんて言いきれない。
だって恋愛って甘いだけじゃないから汚い感情だってたくさん沸き上がるもんだから。
でも俺を好きになってくれたなら俺と一緒にいたいって思ってくれたらなるべく長く一緒にいれるように努力するし、二人で幸せになれたらいいなって思ってる。
どう言えば誠意って伝わるんだろう？
めっちゃ悩む。
だけど頑張って伝えたい。
ライバルが気にならない訳じゃないけど、他を気にしてる場合じゃない。、
俺の素直な気持ちを彼女に伝えて彼女の気持ちも聞きたい。
さ
　約束してた店の個室に入ってきたAちゃんは仕事行くときのラフな格好に本当にヨレヨレのメイクで多少疲れもみえる。
そんな姿でも会いに来てくれたのが、本当に嬉しくて、愛しくて抱き締めたかった。
でも軽いとか思われたくない。

　「会いにきてもらえただけで嬉しくて本当は抱きつきたいぐらい好きなんだけどわかってくれる？」

　彼女は、困った顔しながら「臣ちゃんはずるい」って言いながら抱きついてくれた。

　香水は苦手で仕事柄つけないからたぶんシャンプーと柔軟剤の匂いと少しだけ汗の匂い。
好きな人の香りって本当にいいなって思ったけど、俺、今日普通に香水つけてたわ。

　「ごめん、俺、香水臭くない？
Aちゃん苦手なの忘れてた」

　「臣ちゃんの香水は大丈夫。
LDHのみんなは仕事柄よくつけてるけど、たぶんお高いいい香水なら大丈夫なんじゃないかなって思う。
あんまりたくさんつけてたら無理やけど」

　「なんだろ、ホッとしたのに、他のやつの匂いまで思い出された気がして嫉妬してくるんだけど」

　「ねぇそろそろ離して」

　ぎゅって抱き締めて「嫌なんだけど」って言えばもーって顔してくるとこもあー全部好き。