知らないふり ページ16
「そっか…。
おっちゃん、画家だったよね。
A「はい。私も父の影響で絵描きしてます。見ます?
「マジで?すごいじゃん、見たい見たい」
ーーそろそろ帰りますよ〜〜
後ろから撤収の合図
マジかよ…中島はー…?
中島「今日はありがとうございました。Aちゃんもありがとうね。
これからも宜しくっ」
そう言ってAちゃんとも握手をしていた
そしたら
A「……」
Aちゃんは中島の手を離さず
中島「ーー?Aちゃん?」
A「ーっ!あ、ごめんなさいっ!ぼーっとしてましたw
八乙女「こんな時にぼーっとすんなってw
中島の声で我に返ったその子は、八乙女さんにつっこまれながら頭をポリポリとかいていた
どうしたんだ…?
帰りのロケバスの中
増田「ーなんか腑に落ちない顔してんね」
黙って外見てたら隣のまっすーが声をかけてきた
「ーえ?…だってさ…。なんかおかしくない?
兄妹なのに、片方はウソついてるし、もー片方は覚えてないし。あげく親までウソつくとか、ありえないでしょ」
増田「まぁねぇ…。なんかあるんだろうね…。思い出させたくない何かが…」
思い出させたく何か…
あの店員さんが言ってた
『置いていかれたもんからしたら無かった事にしたいんだよ』
いったい何があったんだよ…中島…
八乙女side
「ふぅ…。みんな帰ったな…。中島さんも今日はありがとうございました。
中島「いえいえ、お疲れ様でした。
うちも買い付けの野菜以外にもたくさんお土産をいただいて…大丈夫ですか?
八乙女「大丈夫っすwうち野菜だけは売り切れないほどあるんでw」
軽トラに野菜を積み終えて、中島さんが運転席に乗り込もうとしたときだった
A「あの…っ」
俺の隣にいたAが突然呼び止めた
A「中島さん、昔会えなくなった妹とかいませんか?」
中島「へ…?」
いきなりの質問に固まる中島さん
そりゃそーだ
「お前っ、何いきなり変な事聞いてんだよっ!
A「あっ…すみません…。なんか懐かしい感じがして…//」
俺に突っ込まれて今度は勝手に照れてるしっ。
なんだよこいつは(汗)
中島「ーフッwそれは嬉しいね。でも残念。俺は一人っ子だから、兄妹はいないんだ。
でもこれからは君たちの仕事のパートナーだから。
また話そうね?Aちゃん」
中島さんはAの頭をポンポンと叩いて、そのまま帰っていった
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作者名:eriko0826 | 作成日時:2018年5月12日 19時