12 ページ12
八乙女side
「ーーはいーはい、分かりました。お待ちしております。ーーはい、失礼しまーす。」
ーピッ
ッイョし！
商店街で一番でかい八百屋と契約取れた！
新鮮朝採れをモットーにしてるあの中島さんとこは前々からモーションかけてたからなぁ…
やっとうちの魅力に気づいてくれたか！！
Aの付き添いで毎月街に出て営業した甲斐があったぜ！
今日はさっそく野菜の買い付けに来てくれることになったし
昼から忙しいなぁ♪
一緒にロケで来てる芸能人も連れて行きますって言ってたけど、誰が来るんだろ
また NEWSだったらもっかいあの金髪にAを会わせるんだけど…
ー〜♪
お、ラインだ
A『お昼ご飯できたよー。』
もうそんな時間か…。
今日のランチは何かしら♪
小山side
ロケバス移動中
オレ達は、昼から中島さんが取引してる農園に同行することになった
なのでうちのロケバスは今中島さんの軽トラックを追尾中
増田「ーーあのさ、みんな何も言わないから聞いていい？
山田「なに？
増田「商店街まわるのにつなぎはまぁいいかと思ったけど
農園もこの衣装で行くってことはつまり…
山田「もちろん♪農園体験w
増田「ーーオレ帰る
山田「無理。ちゃんとオレの話聞かないお前が悪い
増田「いやぁぁぁ(泣)
加藤「まっすー諦めろwww」
前の席では虫嫌いの増田が今更嫌がってるしw
あいつはほんと人の話聞かないんだから…w
それに引き換え隣の手越は
手越「………」
ご機嫌斜め…
中島さんと喫茶店で別れて以降ずっとだんまり
あれから結局中島さんとは一言も話してないし
彼のお母さんにもご挨拶できなかった
マズイなぁ…まだ撮影あるぞ…。
「ーあのさぁてごにゃん
手越「ーなに
「なんで君は怒っているのかな？
手越「べつに？怒ってねーし」
いやいや…
声のトーンがもう怒ってんじゃん…(汗)
あの中島さんて人…。
確かに悪い人ではなさそうだけど
『置いてかれたもんとしてはもう無かったことにしたいんだよ』
オレは店員さんが言ったあの一言がなんとなく引っかかっていた
手越side
はぁ…
なんだよ
せっかく再会できたのに
写真だってあいつに会えたらやろうと思ってプリントしておいたのに
なにが『もう死んだんだ』だよ！
生きてるよ！
おばちゃんに結局挨拶できなかったな
話したかったな
Aちゃんにだって…
兄貴の事教えてやりたいな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：eriko0826 | 作成日時：2018年5月12日 19時
