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かずなりside
昼の12時
パーキングに車を停めてたら
ー♪
Aからラインがきた
ーー
A『かず兄起きてる？
『起きてるに決まってんじゃん。今こっち昼だし。
A『あ、そっか。忘れてた
『お前こそこんな遅い時間まで起きてて大丈夫なのかよ
A『眠れないの
『なんだよ、甘えてくれてるの？
A『違うし
……
……
あれ…
寝たかな？
最後におやすみだけ送っておくか…
〜♪
へ？電話？
待て待て待て…
いったん離れた車に慌てて戻る
ーピッ
「っもしもし？
A『かず兄やっぱり寝てたでしょ
「だから平日の昼間に寝てねぇってw
A「だってすぐに電話出なかったじゃない
「こっちにも都合があんだよ。」
お前との電話は1人だけの空間でゆっくりしたいんだよ。
気付けよバカ
「どーしたの？オレまだ仕事中。
A『あ、じゃやっぱり切るよゴメン
「あ〜待って待ってっ。切らないでっ
今お昼入ったとこだからっ」
慌てて引き留めた
せっかくかけてきてくれたんだ。
すぐにきられてたまるかっ
……
少し間が空いて
なんか話そうとしたら
A『かず兄…』
か細い声が聞こえてきた
「ん？どーした」
俺好きなんだよね
こいつのこのたよんない声で呼ばれるの
A『昨日ね…貴久から電話あったよ…
「…そっか。よかったじゃん」
昨日…。コンサートが終わった日か…。
「なに…w今から惚気んの？」
無理やり笑って聞いたら
A『フッ……うッ……』
耳にAの泣き声が聞こえてきた
「A…？どーした？あいつまた酷いこと…
A『写真の事、無実を証明しようとしてくれてありがとうって。
かず兄から聞いたって言ってたよ』
「そっか…。」
そうか。あの事連絡したんだ…。
A『ーもうおしまいにしよう…って
「ーえ？
A『俺のことはもう待たないでって…。幸せになってほしいからって……言われちゃった…。
私たち、とっくに別れてるの忘れてた…w』
泣いてるのか笑ってるのか
よくわからない声だった
「A…」
俺はしばらく
彼女の泣き声をずっと聞いていて
ーポツポツ…ポツ…
フロントガラスには雨つぶがあたって
ーザァァァ…
そのまま静かに降り出した
そーいやあの夜も降ってたっけ…
あいつはこの雨の中で
答えをだしたんだな…
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作者名：eriko0826 | 作成日時：2018年4月24日 8時
