ひまわり畑 (ページ40)

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かずなりside

公演2日目の前日

今日は今回のコンサートにボランティアで参加してもらっている学生達とのミーティング

そこで俺は一つのサプライズを彼らに持ちかけた

前もって募集対象絞っといたからみんなは快く了解をとってくれたし

準備も終わって

さあ一回部屋戻るかってとき

『かずなりさん』

お、これは珍しいヤツから声をかけられたな

振り向くと

「よぉ加藤。ん？どーした」

そこにはリハあがりで戻ってきた加藤がいた

加藤「Aさんが戻ってたこと、なんで増田に黙ってたんですか？」

ん？

それお前が聞くのかよ

「増田に聞いてくれって頼まれた？

加藤「フッw…んなわけ無いじゃないですか」

あら違うのね

加藤「俺が聞きたいだけです。
たぶんみんなも思ってると思いますけど…。

ちょっと無神経じゃないっすか？」

無神経ねぇ

「あいつがこんなに早く研修終わらせて帰ってくる事は想定外だったもんでね。

俺らの宿泊先は去年から規模的にここって決まってたし。

2人のために150人分の宿泊先変更なんて無理だよ」

加藤「なるほど…わかりました」

いや

お前絶対納得してないよな？その顔は

「それにあの2人はお互い今自分のやるべき事をやってんだ。

外野がいちいち口出してんじゃねーよ。

他に気にしてるヤツがいるんなら言っとけ。
仕事しろってよ」

なんでオレ

こんなにイラついてんだろ

加藤「…。わかりました。失礼しました」

加藤はそのままエレベーターに乗りこんて上がっていった

A「カズ兄？どうしたの？顔怖いよ？」

しばらく加藤が乗り込んだエレベーターを見てたらAが声をかけてきた

「いや…。なんでもない。それよりさ、お前今日は俺の部屋に泊れ。いいな？

A「え…。いいよ、明日も朝からバタバタするでしょ？別の部屋とってあるし

「いんだよそんなの。今夜は一緒にいたいんだ。朝はバタバタするったって10時集合だし。
いいだろ？

A「うん…。分かった。じゃあとで着替え持っていくね？

「ああ。待ってる」

手越「おつかれ～っす

増田「おつかれっすー、さくらいさん明日の事でちょっといいっすか？

Aと入れ替わりに増田が俺のほうにやってきた

手越で隠れてお互い気づいてないみたいだったけど

だから俺は

「まっす～、お前は少し休めってぇw」

ワザと大きな声で言って

Aがこっちを振り向いたとこだけ見ないフリをした