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さくらいside
夜11時
NEWSのコンサートチーム御一行到着前夜
我がおおのグランドホテルはこの日のために一年前から体制を整えてきただけあって
いつもと変わりなく今日の業務を終了した
ただ一人、彼らが来る事を心待ちにしている人を除いて…
A「まだかなぁ…まだかなぁ…
「お嬢様…、早くおやすみください…」
どうしても前日はホテルで待機したいと言われたので、俺も付き合うことになったんだけど
次の日の遠足が楽しみすぎてなかなか寝付けない子どもばりに目が冴えている(汗)
こーなるともー仕方ない
「Aおいで。とりあえず布団に入ろう」
A「え…？ーうわっ」
寝室を徘徊するお嬢様の腕を引っ張って一緒に布団に入る
A「〜っもう、さくらい！また子供扱いする！離して
「はいはい、でも離さないよ」
抵抗する腕ごと抱きしめて胸に収めると、そのまま髪を撫でてやる
子供の頃からの目が冴えてるときの寝かし方
A「…こんな事したら彼女に怒られるよ？
「俺の彼女にはお前の事を細かく言ってあるから問題ないw
A「私さくらいの彼女には会わないからね
「あら…。なんで？
A「だって……。ヤキモチ妬いちゃうもん…
「それは嬉しいね
A「さくらいは私がカズ兄といるとヤキモチ妬く？
「妬いてはないけと拗ねてるよ
A「なんだ、妬いてないんだ
「妬いてほしい？
A「ーべつに
「拗ねてる？
A「拗ねてないし
「またまた強がっちゃってw
A「強がってないしっ。
もうさくらい嫌いっ」
そう言いながら俺のシャツにしがみつくAは
ほんとにいつまでも可愛らしい
「俺が拗ねてるのはね…、俺がAの一番じゃなくなったからだよ。
昔はもっと一緒にいたからねw
A「あなたに告白した時は一番だったよ？
「そうだったねw
A「あの時とは違うけど、さくらいのことは今でも大好きだよ…
「ありがとう
A「いつまでも…さくらいは…私の……スゥ…スゥ…」
「A…？寝ちゃったか…w」
規則正しい寝息が聞こえて
顔を覗くと
そこには相変わらず幼い寝顔のA
もうすぐかずなりさんが毎日この寝顔を見るようになるのかな…？
その時にはもう、俺の役目も終わるのかな…
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作者名：eriko0826 | 作成日時：2018年4月24日 8時
