ー ページ14
ーチュ…
一回だけのキス
Aはびっくりしてて
でもすぐに泣きそうな顔になって
A「なんでするの…？」なんて
決まってるじゃん
「可愛いすぎんだよお前は…」
そう言ってまた抱きしめた
「…オレの気持ちはもう言ったぜ？忘れちゃった？
A「忘れてなんか…。でも私まだ…っ
「ほら、やっぱり忘れてる
A「え…？
「お前があいつの事で泣いていても、オレは一生かけてお前に愛を注いでやる…って。
これ恥ずいから何回も言わせんなよw」
A「こんな私でいいの…？いつになるかわかんないよ…？
「そんなAだからいいんだよ。Aじゃなきゃ嫌だ
A「〜〜っ…」
Aはオレのシャツにしがみついて
必死に声を押し殺して泣きだした
試着室の中で
オレは彼女の顔を覗いて
やっと涙を拭いてやれた
「さぁ…。A。明日はこれ着てオレとデートしよう。
この服に合わせて靴も買ってやる。
ゆっくりでいいから
一緒に前に進もう？」
Aは黙って顔をあげて
でも少し晴れやかな顔で
A「すっごく高い靴ねだってやる
「…給料日前だからそこは要相談
A「ダメーw
「えぇぇ〜〜(泣)
オレこいつといたら破産しちゃうかもな…w
さくらいside
ー『さくらいひどい！そんな事一言も言ってなかったじゃない！』
Aさん…だいぶ怒ってたな…
〜〜♪
ん、ラインだ
かずなりさんか
『お前のお嬢様拗ねてずっとケーキ食ってるぞー。
デブるぞ〜〜』
あらら…
まあ…大丈夫だろう。彼女の体質なら…。
オレには確かめないといけない事がある
ーーキキッ…
タクシー運転手「ここでよろしいですか？」
「あ、はい。ありがとうございます。」
バタン…ブー…ン
「ふぅ…着いた…」
目の前にそびえ立つのは
『ジャニーズ事務所』
「すみません、こちらの専属医師をされておられる倉科さんと約束をしているのですが…。
わたくし、おおのグループとさくらいと申します」
受付の人に内線をつないでもらって
そのまま医務室に向かった
まさかまたここに来ることになるとはな…
ーー
コンコンッ
ガチャ…
倉科「お待ちしてました。まさかあなたから連絡いただけるとは思っていませんでした…w
ドアを開けるなり、白衣の先生は笑顔で迎え入れてくれた
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作者名：eriko0826 | 作成日時：2018年4月24日 8時
