ひまわり畑 (ページ2)

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かずなりside

ーカン…カン…カン…

非常階段をダラダラゆっくり降りる

なんでオレ

まだ付き合ってないって言っちゃったんだろ

『ゆっくりで…いいんだよね…？』

ーーって、言ってくれてたのに…。

あれは

前向きに捉えてよかったんじゃないのか…？

どっかで分かってんのかな…オレ

まっすーには敵わない……って。

「はぁぁぁぁ～～～…」

階段を降りきったところで深いため息ひとつ

でも、増田に言った俺の想いはウソじゃない

Aを幸せにできるのはオレだ。

Aだけは譲れない

増田…

お前はあいつを幸せにするために

何ができる…？

『あ、かずなりさん！』

ん？遠くからボールけって走ってくる金髪男

「テゴシ～～、お前また本番前に怪我すんなよ～～？

手越「ニヒヒヒw大丈夫ですってwちゃんとセーブしてますから♪

まっすー知りません？さっきから探してるんですけど」

「あぁ、あいつならこの上にいたよ

手越「なぁんだ、そんなとこにいんのかよ～。たまにはフットサル誘ってやろうと思ってたのに～

「みんながみんなコンサート前に全力で汗流すと思うなよ？w

あいつはしばらくそっとしといてやって。

本番前に意識高めたいって言ってたから」

手越「そっすか…。わかりました。ーーじゃっ」

それだけ言ってボール蹴りながら去っていった

あいつもガキだね～～…

ほんと

どいつもこいつも…。

ーー

小山side

コンサート最終日の前日

「ーーえ！？最後の曲をさくらガールに変更…？？

増田「そうなんだ……ダメかな」

最終日の東京ドームでのラストの曲を、前日になって変更したいと言ってきた

加藤「曲順今から変更なんてできんの…？」

手越「なんでまた急に？？」

「なんか心境の変化でもあった？」

聞いてみたけど

まっすーは

増田「やっぱラストだし？最後は儚く終わるのもいいかなって思っただけだよ。

あっ、でも無理にとは言わないからっ。ってかいきなりすぎだよねw

ごめん…。ちょっと顔洗ってくるっ」

なんか

哀しそうに笑って部屋を出てった

手越「…まっすー、なんかあったのかな…

加藤「あいつ、今回のツアー途中からいつもに増してすごく泣くよね。

小山より泣いてるかも…」

「う～～ん…。どーしたもんかねぇ…」