第66話 ページ23
会場へ戻るや否や、会場の空気が重く感じていると蜜柑ちゃんに意地悪をしていた花姫達が蜜柑ちゃんの方へ向かってきていきなり謝り始める。
二人の態度の変わり様に腹が立った私は
貴方：「いきなり謝ってきてどういうつもりですか？それで許して貰えるなら警察はいらないと思うのですが？」と冷たく言い放つと
蜜柑：「えりかちゃん。もうええんよ。この人らも十分反省してはるみたいやし、何よりえりかちゃんのうちへの気持ちがとても嬉しかったから。」
「もう今迄の事は全て水に流すと言うことで
この話しは終わりにしよう」と穏やかな表情で話した蜜柑ちゃんの言葉によって会場の重たい空気は消え去り…どさくさに紛れ蜜柑ちゃんの
花名が蜜柑の君に決まったのだった。
皆に囲まれ嬉しそうに話している蜜柑ちゃんを見て私は一人そっと安堵の笑みを浮かべると
ふと視界の端の方に見覚えのある姿がちらつき
私の心臓は嫌な音を立てて早鐘を打ち始めたのだった。
貴方：(ペルソナの姿が見えたような…そんなまさかねここは男子禁制のはずだしきっと何かの見間違いよね。)そう不安げな表情をしていると蛍ちゃんは何かを察した様で私に話し掛けて来る。
蛍：「えりか顔色が優れないみたいだけれど
大丈夫？」そう心配げに話す蛍ちゃんの瞳は
私の心の中を探っている様に感じ咄嗟に笑顔を作り
貴方：「ごめんごめん！つい考え事しちゃってでも大丈夫だから！ありがとう。」といつも通り明るく振る舞って見せると
蛍：「そう。何もないならいいのよ。」と少し腑に落ちない表情を一瞬見せるも、それ以上詮索をしてくる事はなく会話は終わりを告げたのだった。
蛍ちゃんとの会話が終わった後、私はトイレと言って一人席を立ち廊下に出ると建物に触れ記憶操作のアリスを使用した。
壁の記憶を探りペルソナに似た人の通った形跡を辿っていると、気づけば花姫殿の奥の方まで来ていたのだった。
貴方：「この先は行き止まりみたいだけど…」
そう不思議に思い辺りを見渡すとどこからか足元に向け風が吹いてくる事に気づいた私は足元を注意深く見ていると小さなボタンを発見しボタンを恐る恐る押して見ると「ガチャン」という大きな音と共に目の前には地下へ続く階段が現れたのだった。
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かぴ(プロフ) - 舞さん» 舞様。応援コメントありがとうございます！これからも楽しんで頂ける様な作品作りをしていきます！コメントありがとうございましたm(__)m (2019年5月2日 22時) (
レス) id: e2ca91722a (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 続き楽しみにしてます！ (2019年5月2日 14時) (レス) id: bf1b0cff62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2019年4月18日 23時
