鏡には、少女が住んでいました【るぅと】

なな もr(((殴 ページ11

るぅとside




『るぅとくん、恋ってなんですか？』






夕日に照らされた彼女の顔が、真剣(まことつるぎ)な顔になって、話しかける





る「…えっ？はぁ？」





彼女が抱いた疑問に、僕は疑問を持つ





『知りたくなって』

る「…うーん、その人が好きで夢中になっちゃうこと……でしょうかね？」




僕の最大限の知恵を振り絞ってそう答えた。



彼女から返ってきた言葉は、




『…じゃあ、好きってなんですか？』




…好き？


うーん、なんだろう


る「ぅえっ！？…また難しい質問ですねぇ〜…



かっこよく言うならば、嬉しいとか、悲しいとか、そういう感情を全部プラスした気持ちだと思いますよ」




好きってどういうものなんだろう。

僕が彼女に抱いている気持ちにそっくり造られたものかもしれない。




『…じゃあ、私、るぅとくんの事好きです。』



る「…えっ、



はっ！？」




「好きです」って言葉は、



告白の時とか、

そういうシーンにしか使わないと思っていた




なのに



『るぅとくんに恋してます。


大好きです。』





恋って、

こんなものだったのかな



もっと、「彼/彼女と付き合いたい」
だとか

そんな在り来りな感情かと思ってた。



彼女にとっては、


いいや、僕にとっては、





それが違うんだ。





る「A、そういう事は迂闊に言ってはいけませんよ」



そうだ。


それは気持ちを伝える魔法の言葉


相手をドキッとさせる魔法の言葉


『本当ですか？


でも、今の説明を聞いて私はるぅとくんの事好きなんじゃないかなーって思ったんですけど。』



る「勘違いですよ、きっと。








僕も、Aの事好きだったりして(ﾎﾞｿｯ)」






彼女が憶えていないものは全て



僕が教えた

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