君の声 (ページ9)

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9話ページ9

仕事が終わり俺が急いで向かったのは彼女の家じゃなくてAが待つカフェ

中に入るとこっちを見てすぐに顔を逸らすA

ジ『気付いたなら無視しないでよ』

それでも無視をするAにねぇねぇと手を振ってこっちを向かせる

ジ「無視しないで」

俺が手話をしたのが凄く驚いて目を見開いてる

俺はその驚いた顔に少し気分が良くなる

「なんで手話？」

ジ「君と話したいから」

ジ『まだ下手だけど笑』

「あっそ」

そういう彼女の顔は少しだけほんの少しだけ柔らかくなる

練習して良かった

それだけでそう思えた

ジ「何時に終わるの？」

「今日は最後までだよ」

おっ！スムーズに会話出来てるじゃん！笑

Aは俺がわかるようにゆっくりと手話をしてくれる

ジ「返信してよ！」

「忙しい」

ジ『1分くらいあるだろー？』

「ない」

ジ「嘘だ！」

「ないよ』

ジ「嘘だ！嘘だ！」

「………じゃあ次気が向いたら」

ジ『じゃあまた絶対LINE送るから！絶対返してね』

まだ手話と会話を織り交ぜながらだけど会話出来る事が嬉しくなる

俺はコーヒーを飲んで席をたつ

ジ「また来るから」

俺はそのまま彼女のマンションへと向かう

ピンポーン

ヘ『お疲れさま、、、遅かったね』

玄関のドアを開けて笑顔で迎えてくれるヘヨン

ジ『ごめん仕事がおして』

こういう時仕事だったとは便利な言葉になる

ヘ『コーヒーの匂い、、、コーヒー飲んでたの？』

ジ『うんここに来る前にちょっとね』

ヘ『そっか、、、お腹空いたから一緒にご飯食べよ？』

ジ『久しぶりだね』

ヘ『ごめんね？仕事だったから連絡出来なかったの』

ほらヘヨンだって使う

ジ『そっか！それは仕方ないね』

俺たちは付き合って1年

1年も付き合ってるのにお互いどこか距離がある