君の声 (ページ16)

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16話ページ16

あの日からジヨンは私の前に現れなくなった

当たり前か、、、あんな話し知って私と一緒に居たいって思う人なんてソンミくらい

ジヨンが私を見つめる時の顔なんて、、、なんとも言えない顔だった

はぁー……なんで話しちゃったんだろう

小さく溜め息をつくそんな時

あっ、、、と思った時には遅くてお皿を落としてしまう

もちろん割れたお皿の音なんて私には聞こえない

それでも大きい音にしたには違いなくて急いで落ちて割れたお皿を拾う

慌てすぎて破片で手を切ってしまい

ス母『Aちゃん？大丈夫！？って怪我してるじゃない！血が出てる』

「………すいません」

ス母『今お客さん少ないから裏の休憩室で休んでなさい、、、救急箱あるから』

私は休憩室にいき椅子に座り救急箱を取り出し消毒する

私はジヨンになにを期待したんだろ

ジヨンならこんな私とも友達で居てくれるとでも思った？

私の為に手話を覚えてきてくれたから？

ジヨンにあんな顔をさせる為に言いたかったんじゃないのに

私はジヨンを試すような事をしてそのバチが当たったんだ

人を試すような事するなんて私は最低だ

まだ出会って少ししか経ってないのに私は本当に馬鹿だ

ちょっと前に戻るだけだ、、、まだ友達とも言える関係でもなかったじゃん

気にする事はない

ス母『Aちゃん大丈夫、、、？ってどうしたの？そんなに手が痛かったの？』

部屋に入ってくるなり私の手を握って心配そうに私の顔を覗き込み私の頬の涙を拭ってくれる

やだ私、、、泣いてた？

泣くなんて久しぶりで涙のとめかたかわからない

涙でオーナー口の動きがわからなくてなにを言ってるかわからなくて

「すいません、、、すいません」

ただ謝る事しか出来なかった

ス母『ほら私が巻いてあげるから、、、そしたら今日もう帰ってゆっくり休みなさい』

大袈裟にガーゼを当て包帯で巻かれる手

ス母『ゆっくり休んでまたいつもの仏頂面のAちゃんで来て？笑』

「はい、、、ありがとうございます」

私は着替えて裏口からお店を出るとそこにはサングラスをしてキャップをかぶってしゃがんでるジヨンがいた

顔をは見えないけど後ろからでもわかるジヨンのタトゥー