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「安室さん!!A先生は!?」



「わからない!ヴェスパーに連れていかれた!」



そう言うとコナンくんはメガネでAの位置を探し始めた



「このビルじゃない!隣だ!」



「赤井がいる所か!?」



「反対側だよ!昨日A先生がいた所!」



それを聞いて、僕はすぐに走り出した。目指すのはこのビルの屋上だ。ここは隣より高くなってるから、飛び移れる



そう思って階段を駆け上がる。後ろからコナンくんが着いてきてるのがわかった



「安室さんどうする気!?」



「屋上から飛び移る!!君は危険だからこのビルから離れてろ!」



叫びながらドアに手をかけるけど、運の悪いことに鍵がかかっていた。壊すことは出来そうだが、そんな時間はない



「クッソ!!」



「安室さん!?」



悪態をつきながら階段を駆け下りる。コナンくんが何かを言っていたけど、耳に入ってこなかった



3階分ほど降りたところで、非常階段のドアを開ける。隣のビルにの非常階段までは目測でおよそ5m



…いけるか



踊り場に立ってグッとアキレス腱を伸ばす。助走をつけようと数歩下がった時、コナンくんが僕に追いついた



「安室さん待って!まさか飛び移る気!?」



「コナンくん…ああ、その通りさ!ここから行くのが1番早いだろう!?」



「危険すぎるよ!」



コナンくんがなんと言っても、僕は下から行く気は無かった。ヒロの時は、間に合わなかったから



あの時の二の舞はゴメンだ。そう思って手すりに足を掛けると、コナンくんに何かを手渡される



「これは?」



「怪盗キッドの索発射銃をモチーフに、博士に作って貰ったんだ!これを撃てばロープが出て、向こうの手すりに引っ掛けられるよ!」



本物より一回り大きいその銃を持って、ひとつ上の階の手すりに照準を合わせる



パンッと軽い音を立てて飛んで行ったそれは、狙い通りの手すりにかかった



「ありがとうコナンくん!」



礼を言いながら紐に掴まり、ターザンロープの要領でビルに飛ぶ




「くっ!」



ギリギリで通路に着地した時、イヤホンに優作さんの声が届いた



「降谷くん、状況はこちらが優勢です。後続の捜査員たちも到着して、大部分の幹部を確保しました」

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ゆず(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!最終話までお楽しみ頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年6月4日 22時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 見ててワクワクドキドキしてます!!今後の展開がとっても楽しみです!これからも頑張って下さい! (2022年5月31日 1時) (レス) @page2 id: f8ea42caba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年5月27日 7時

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