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ハロと一緒に久しぶりに帰った我が家は、ほんの僅かにだけど、Aの香りが残っていた



息をする度にAがすぐそばにいるような気がして、ギュッと胸が締め付けられる



「ハロ、ずっと待たせてごめんな…Aもすぐ帰ってくるから、そしたら3人で暮らそう。な?」



ハロも馴染みのある我が家に帰ってきて嬉しいのか、クルクルとその場で回りながらキャン!と鳴いた



「でも、この家ともそろそろお別れだな」



「くぅ?」



「もう"安室透"は必要ないからな。近いうちに"降谷零"の家に帰らないとかもしれない」



言葉の意味を理解しているのか、そんなはずは無いけど相槌を打つように小さくハロが吠える



さっき買ってラッピングしてもらった箱を、紙袋から出して手のひらの上に乗せて眺める。言葉も発さずに小箱を眺める僕を不思議に思ったのか、ハロが僕の膝に前足を乗せた



「これが気になるのか?今度Aに渡すんだ。見守っててくれよ?」



「アン!」



「ははっ、すっかりAに懐いたな。仲良くなれたみたいで嬉しいよ……おっと、もう行かなきゃ。夜には戻ってくるつもりだから、いい子にしてろよ?」



箱を引き出しにしまって、ハロの小さな頭をくしゃくしゃと撫でて立ち上がる。玄関までハロが着いてきて、Aの靴のすぐ近くに座った



「…大丈夫。Aは絶対に帰ってくるから」



行ってきます、と呟いて目の前の扉を開けた

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ゆず(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!最終話までお楽しみ頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年6月4日 22時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 見ててワクワクドキドキしてます!!今後の展開がとっても楽しみです!これからも頑張って下さい! (2022年5月31日 1時) (レス) @page2 id: f8ea42caba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年5月27日 7時

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