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「風見、君はヴェスパーを、赤井はジンを頼む。Aはコナンくんを連れて。ベルモットは念の為に手錠をかけて、僕が連れていく。いいな?」



「降谷さん。状況が見えないのですが…どうやって脱出するのですか?」



「コナンくんのサッカーボールを膨らませてクッションにする。サスペンダーを屋上のどこかに結びつけて、それを使って下まで行くぞ」



いいな?と確認すると風見たちは神妙な顔つきで、ジンとヴェスパーは不服そうな顔で頷いた



そんな中、顔色が優れない人物が1人



「A?大丈夫か?」



「先生?顔色悪いよ?」



普通に生活していれば経験しないような展開に戸惑い、恐怖を感じているんだろう。そんな僕の安易な考えは大間違いだった



その細い体がふらり、と傾いてゴンッと鈍い音をたてて屋上の地面に叩きつけられた



「A!?」



慌てて駆け寄ると、トレーナーの裾がめくれ、腰あたりの肌が露出していた



その白いはずの肌は青黒く変色していて、所々からは血が流れている



失敗した…目に見える部分の、顔や頭の傷が目に付いていたから服の下まで気が回らなかった



「無理もねぇ。昨日からずっと俺たちに殴られてたんだ。体の中も外も、ボロボロになってるだろうぜ。むしろさっきまで立ててた事が驚きだよ」



いつの間にか意識を取り戻したジンが口元に笑みを浮かべながら言う。ふざけやがって…!!



「貴様らっ!」



「降谷。宮咲Aは自ら脱出できる状態なのか?」



僕が講義の声を上げようとしたとき、未だ繋がったままだったスマホから管理官が声を上げた



「いえ。とても1人で動ける状態ではないです。肋骨等も折れていると思われます」



「そうか…」



嫌な沈黙が電話越しに伝わってくる。コナンくんや赤井、風見からも心配そうな視線を感じる



「……降谷、宮咲Aはそこに置いてこい」



その言葉を聞いた途端、頭が真っ白になるのを感じた

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ゆず(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!最終話までお楽しみ頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年6月4日 22時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 見ててワクワクドキドキしてます!!今後の展開がとっても楽しみです!これからも頑張って下さい! (2022年5月31日 1時) (レス) @page2 id: f8ea42caba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年5月27日 7時

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