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「なんで教えてくれなかったの先生!クッソ…こんなことなら作戦を立て直したのに…!」
Aの話を聞いたコナンくんが悔しそうに頭を振りながら言った
「よせ、コナンくん。仕方の無い事だ。ベルモット、そのUSBと書類をこちらに渡せ。銃はそこに置いてこい」
ベルモットは言われた通りに服から銃を取り出しその場に投げ捨てるとこちらに近づいてきた
手渡された資料を確認すると、そこに書かれていたのは政治家や起業家の名前とそれなりの金額だった
おそらく、黒いことに手を染めていた人間と組織から受け取っていた金だろう
「それから、ジンはこのビルにいくつか爆弾を仕掛けていた…もう爆発するわ。すぐに脱出しなければ私達も黒焦げね」
「何!?」
鬱陶しそうにブロンドの髪をかきあげながらついでのようにそう告げるベルモット
「気づいてなかったんだ、バーボン。残念だったね、せっかく宮咲チャンを助けられたのに!!」
「黙れ!Aは必ず無事にっ!」
そこまで言った瞬間、2度目の爆発音が鳴り響いた
さっきよりも音は小さいが、もともと燃えていたこのビルが耐えられるのはあと数分だろう
「降谷くん!これはどういう事だ!?」
「赤井さん!?どうしてここに!」
「赤井…このビルはもうすぐ崩壊する。脱出を手伝ってくれ!」
隣のビルの屋上から飛び出してきた赤井。こいつに協力を仰ぐなんて癪だが、そんなことを言っている余裕はなかった
「ああ。だが何か策はあるのか?見たところ、ヘリを待つ時間は無いぞ」
「策は1つだけだ。しくじるなよ…コナンくん、ボールの出るベルトとサスペンダーは持っているか?」
「フッ…流石だね安室さん。僕も同じことを考えてたよ」
「やっぱりか…力を貸してくれよ、コナンくん」
互いの目を見合わせて、深く頷きあった僕たちの間には、年の差なんて関係ない、確かな信頼があった
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ゆず(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!最終話までお楽しみ頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年6月4日 22時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 見ててワクワクドキドキしてます!!今後の展開がとっても楽しみです!これからも頑張って下さい! (2022年5月31日 1時) (レス) @page2 id: f8ea42caba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2022年5月27日 7時