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「コナンくん、赤井、優作さん、有希子さん、風見。僕はこれから招集場所に向かいます。皆さんは予定通り行動していただければ」



12時を過ぎた頃、少し前に合流した風見を含めたその場にいた全員に声をかける



いよいよ突入予定時刻まで1時間を切った



「気をつけてね安室さん。先生は移動してないみたいだけど、今向こうに何人いるかは分かってないんだから」



コナンくんの言葉に頷いて、周りにいた人達に軽く頭を下げて車に乗り込む



ここから集合場所までは車で約25分。少し早めに着くくらいがちょうどいいだろう



車を走らせていくうちに人通りが少なくなっていく。寂れた路地裏の、ほとんど使われていないビル街に車を停める




ベルモットがビルに入っていく後ろ姿が見えた



怪しまれないようにポケットに忍ばせたペン型の通信機を起動させる。これでこちらの音声はコナンくん達に伝わるはずだ



ベルモットを追いかけるようにビルに入り、2階に上がると、そこには既にメールに載っていた僕以外の幹部がほぼ全員集まっていた



…いないのはヴェスバーだけ、か



「遅かったな、バーボン」



「そうですか?まだ時間前ですけど」



「おやめなさい、バーボン、ジン。それより早く彼女を連れてきてください」



睨み合っている僕達を制するように奥に座っていたラムが声を上げた。舌打ちをしたジンがウォッカに軽く視線を送ると、ウォッカは部屋を飛び出して行った



連れてくる、というのならAはまだ生きているのだろう。目の前の不安がひとつ消えたことに安堵の息を漏らす



「恋人が心配で心配で仕方ないって顔だねぇ!」



「当たり前でしょう?大切な女性ですから」



あくまでもバーボン、安室透を崩さないように穏やかな口調でけたけたと笑うキャンティを牽制する




「ジン、ヴェスパーはまだなの?」



「今向かっているらしい。そろそろだろう」




後ろで交わされる言葉を聞きながらしばらくそうしていると、バタバタとうるさい足音がこちらに近づいてきた



「連れてきやしたぜ!」



「A…!!」



ウォッカに引きずられるようにして部屋に入ってきたのは、痛々しいほどボロボロになったAだった



頬には痣が残り、頭から血が流れた跡がある



Aが誰かに暴力を振るわれたのは明らかだった

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ゆず(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!最終話までお楽しみ頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2022年6月4日 22時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 見ててワクワクドキドキしてます!!今後の展開がとっても楽しみです!これからも頑張って下さい! (2022年5月31日 1時) (レス) @page2 id: f8ea42caba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2022年5月27日 7時

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