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ピンポーン
約束の9時を少しだけ過ぎた頃、チャイムが部屋に響いた
インターホンで『入っていいよ』と伝えると合鍵を使って玄関が開く音が聞こえた
仕事帰りらしく、スーツを着ているけど、いつもよりほんの少しだけくたびれた様子だった
何か、いつもと違うな
『零くん、どうしたの?大丈っ!』
言い切ることが出来なかったのは、その前に勢いよく零くんに抱きしめられたから
「A、好きだ…好き。愛してる…」
ギュッと背中に回された腕に力が入ったから、私もそっと背の高い彼の背中に手を回す
『ん。私も。大好きだよ、零くん』
2、3分抱きしめあって、ゆっくりと零くんが離れていく
「ありがとう。落ち着いたよ」
手、洗ってくると慣れた様子で洗面所に入っていく彼の姿を見届け、さっきまで零くんに触れていた手のひらを見つめる
『震えてた…よね』
何があったの?なんて聞く勇気は私にはなくて、私がしてあげられるのは何も気づいていない振りをすることだけだった
「ご馳走様でした」
洗面所から出てきた零くんは、もういつもと同じ様子に戻っていた
『今日は泊まっていく?』
「Aがいいのなら」
『もちろん。じゃあ先にお風呂、入ってきて?』
零くんがお風呂から上がって、私もお風呂に入って
2人っきりの恋人らしい時間を過ごした
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ゆず(プロフ) - まーみんさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね、なぜか数話消えてしまいまして…抜けているところを書き終わったら続きも書いていくので、気長にお待ち頂きたいです! (2022年2月11日 13時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
まーみん(プロフ) - ページが飛んでるなと思いました。テスト頑張ってくださいね!応援しています!テスト期間が終わって落ち着いたら、更新も待ってますねー! (2022年2月11日 8時) (レス) @page36 id: c8f47d3f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2021年11月27日 23時