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降谷side





たぶん、一目惚れだったんだ。20年以上前のあの入学式で会った時から






『零くんって言うんだ!かっこいい髪の毛だね!』






コンプレックスだった日本人離れしたこの金髪を好きになれたのも






『ねえ零くん!あの諸伏くんって転校生、話しかけてみようよ!』






親友と呼べるヒロに出会えたのも






『零くん…零くんだぁ』






今こうして、7年間抱え込んで爆発してしまいそうだった心の汚れがじんわりと無くなって行っているのも






全部全部、目の前にあった君の笑顔のおかげなんだ






だから、潜入先のポアロに君が突然現れた時も、僕のことを忘れられなかったとはにかんだときも、本当に本当に嬉しかったんだ






こんなこと、本人に言ったら笑わられてしまうだろうから言えないけれど






重ね合わせていた唇を離して額を合わせる






「聞いてほしいことがあるんだ」






コクリ、と頷くAにありがとう、と言い、2人でリビングに向かう






「懐かしいな…」






『7年ぶりだもんね。でも、何も変わってないよ』






「そうだな」






テキパキとコーヒーを淹れてくれるAの後ろ姿を見つめる






抱きしめた時も思ったけどあの頃より少し痩せたようだ。元々スタイルがよかったのに、更にそれに拍車がかかっている





『話って、何?』






「今まで、僕が、僕とヒロが何をしてたか。それをAに知ってほしくて」






『うん。私も聞きたい』






そう微笑んでくれて、少し胸が軽くなる






僕は軽く深呼吸をして、少しずつ話し始めた

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ゆず(プロフ) - まーみんさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね、なぜか数話消えてしまいまして…抜けているところを書き終わったら続きも書いていくので、気長にお待ち頂きたいです! (2022年2月11日 13時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
まーみん(プロフ) - ページが飛んでるなと思いました。テスト頑張ってくださいね!応援しています!テスト期間が終わって落ち着いたら、更新も待ってますねー! (2022年2月11日 8時) (レス) @page36 id: c8f47d3f67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2021年11月27日 23時

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