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Aside
松田くんに教えてもらった時間通りに葬儀会場に向かうと、入口の少し手前で柱に寄りかかりながらタバコを吸っている松田くんを見つけた
「待ってろ、萩。オレが、必ず……!」
私に気づいていない様子の彼は、携帯用の灰皿を握りしめながらそう呟いた
『松田くん……』
「っ、Aか。」
『零くんに、連絡って取れた?』
「いや。相変わらず音信不通だよ」
そっか、と返し、無言のまま2人で会場に入ると、中で伊達くんがボーッと祭壇を眺めていた
「伊達班長」
「おう、2人とも。萩原のヤロォ、もう逝っちまいやがったな……」
『うん。ほんと、早すぎるよ』
3人で萩原くんとの思い出に浸っていると葬儀が始まった
終わるまでずっと、萩原くんの棺は冷たく閉ざされ、開けられることは無かった
「A。萩からの伝言があるんだ。聞くだろ?」
『……うん。聞きたい』
私は人の少なくなってきた会場を眺めながら彼の言葉を待った
「ごめん、約束守れなくて、ごめん
最後の最後に、アイツが言ってた。忘れんじゃねぇぞ、アイツのこと」
私に向かってそう言って、彼は足早にその場を去っていった
ふわりと香ったタバコの匂いがいつものではなかった。
これ、萩原くんと同じ匂いだ
伊達くんもそれに気づいていたようで「らしくねぇことしやがって」なんて、頬に流れる涙を拭いながら笑ってた
そして私たちは、最後にもう一度だけ萩原くんに手を合わせたあと、ゆっくりとそれぞれの帰り道を歩いた
〜〜〜〜作者より〜〜〜〜
はじめまして!たくさんのお気に入り登録、評価など、本当にありがとうございます!
次のページから一気に7年とんで、原作と同じ時間軸にするつもりです。松田、伊達が亡くなるシーンは省略させていただきます…
これからも不定期な更新となると思いますが、どうぞよろしくお願いします!
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ゆず(プロフ) - まーみんさん» コメントありがとうございます!そうなんですよね、なぜか数話消えてしまいまして…抜けているところを書き終わったら続きも書いていくので、気長にお待ち頂きたいです! (2022年2月11日 13時) (レス) id: f7fb394352 (このIDを非表示/違反報告)
まーみん(プロフ) - ページが飛んでるなと思いました。テスト頑張ってくださいね!応援しています!テスト期間が終わって落ち着いたら、更新も待ってますねー! (2022年2月11日 8時) (レス) @page36 id: c8f47d3f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2021年11月27日 23時