41 ページ41
.
「ただいま〜」
涼真「お、おかえり〜」
家に入ると涼真くんがソファでテレビを見てた。
TVには高嶺の花のCMが流れていた。
涼真「このドラマおもしろそうだね」
「…うん」
私はいつ切り出そうかと苦笑いになってしまう。
それを察して
涼真くんは自分の隣をポンポンと叩く。
こっちおいでの合図。
私は言われるがまま隣に座る。
涼真「どーした？」
.
「別れてください…」
言うのにしばらく時間がかかった。
でも私は涼真くんの目を見て言った。
涼真「なんで？」
こんな身勝手なお願いでも
涼真くんは怒らずに優しい口調で話してくれる。
「やっぱり、亜生さんの事諦めきれない。」
涼真「…俺と別れたら
亜生さんと付き合えるの？」
「分からない。
でも、やっぱりこんな気持ちじゃ結婚したくない。」
涼真「俺とじゃダメか？」
「涼真くんがダメなんじゃない…」
涼真「じゃあ、まだ待たせてよ。
今まで変に思った事があっても見過ごしてきた。
いつかは戻ってきてくれるって。
今回のドラマだって、信じてたから…
また、前みたいに戻れる。俺らなら」
「もう無理なの…！！」
私が少し声を荒げたせいで
一瞬シーンとした空気が流れた。
涼真「…好きなんだよ…お前が…Aが…」
優しい口調だった涼真くんの声が震えだす。
泣いてる。
こんなに愛してくれたる人が側にいるのに…
なんで私は…
そう考えたら自分が嫌になる。
でも今回は決めた。戻らないって。
「ごめんなさい。…もう戻れない。
亜生さんが好きなの…
きっとこれからもずっとそうだと思う…
これから先1人になったとしても
これ以上涼真くんとはいられない。」
ぎゅ
涼真「どんなAでもいい。
俺から離れてくなよ…」
そう言って泣きながら私を抱きしめる。
こんな悲しそうな涼真くんは見た事なくて
私も涙がでる。
このままじゃだめだ。
「本当にごめんなさい。」
そう言い涼真くんの腕をほどくと
私は家を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
minami(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！私の自己満で書いてるので皆さんは面白く思ってくれてるのかなー？って思っていたのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！あまり早い更新ではないですが頑張りますね！ (2019年9月5日 21時) (
レス) id: 1a643e35c2 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - minamiさんはじめまして、奏といいます。minamiさんの作品、いつもキュンキュンしながら読んでます。これからも楽しみにしてます。 (2019年9月5日 20時) (レス) id: df4e83e4db (このIDを非表示/違反報告)
minami(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年8月20日 8時) (レス) id: 5f0679fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - まってました！！新作！！楽しみにしてます！！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: 61abf9094f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：minami | 作成日時：2019年8月17日 23時
