芸人と女優

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それから数日後




マネージャーが私を事務所に呼び出した。






笹部「呼び出してごめんなさい。
Aさん、実はこれ…」






そう言って机に週刊誌が置かれた。






そこには







"竹内涼真 AA熱愛！結婚か？"









の見出し。






中のページを見ると私達が2人で並んで歩く写真。
そして涼真くんの実家に挨拶に行った事も書かれている。








笹部「とうとう撮られましたね〜(笑)
事務所からのコメントを決めたいので
色々聞かせて下さい。

結婚挨拶の話とかは本当なんですか？」







「うん。本当です。」





そう言うとマネージャーは顔に両手を当てて
ニヤニヤしている。





「なに？(笑)」







笹部「とうとうですか！？
わ〜いいなぁ〜…あの竹内涼真ですよ！
もーおめでとうございます！」







「ありがとう(笑)でもまだ先だから…」






それからも具体的な時期の話や
コメントをどうするかの話をした後
思い出したかのようにマネージャーは
記事の最後の方を指差す。






笹部「あ、あとこの部分。これはどうなんでしょう？」








「同棲も開始していて順調に見える2人。
しかし最近のAはお笑い芸人ミキの亜生と
よく一緒にいるのが見受けられる…
心変わりがあるのか…」







笹部「まさかとは思うんですけど、一応聞かせて下さい」








「…亜生さんとは仲良くさせてもらってる…
………友人！」







私は嘘をついた。




嘘というよりも、こうしなきゃ行けないと
自分に言い聞かせるように"友人"で押し通した。








笹部「よかったです！ごめんなさい！
こんな事情聴取みたいなこと。



さ、仕事向かいましょう！」







そう言って私達は撮影へと向かった。

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