神様なんて (ページ45)

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episode参拾玖ページ45

「親睦会？」

アキ「嗚呼…まぁ、姫野先輩が飲みたいだけだろうな」

行為後のベットの上でボソッと呟くように言う

前まではよく煙草吸ってたのに最近は一服もせずに

アキ君はこっちを向く

アキがマキマさんに向けていた好意がだんだん向いてきたような気がして…気の所為だよね

アキ「…姫野先輩、苦手だろ」

「えﾞっ…な、なんで？」

アキ「この間の仕事で気づかないわけない
だからって2人の間に何があったかは詮索はしない」

「そ、そうなんだ…」

アキ君…相変わらず気づいてないんだね

私が居るからかな

アキ「親睦会…行くか？」

「…アキ君は、行くの？」

アキ「まぁ…マキマさんも誘ったし、デンジの事について聞きたいこともあるから行く」

「デンジ君の事…それもこの間の件…か」

永遠の悪魔がデンジ君を殺したがってたのもそうだけど

私自身の事も少し気になっている

今まで気にしてるようで気にしてなかった事

鳳凰家について

あえて危害を加えてくるような悪魔はいなかったから調べようとも思わなかったけど、ここ最近頻繁にそれが絡んでくる

……デンジ君が家に来た時から

なにか関係してるのかも…そうなら私が行かない訳にもいかない

「私もマキマさんに聞きたいことあるから、出席する！」

マキマさんなら何か知ってるかもしれない

…こんな事前にも思ったような……気の所為かな？

「四課全員集合でしょ？お洒落していかないとな〜」

アキと一緒に寝ていたベットを離れてクローゼットを開ける

何を着ていこうか合わせ鏡とにらめっこしているとアキが後ろから抱きついてきた

アキ「……飲みすぎんなよ」

「な〜に？嫉妬しちゃうって？」

アキ「…最近、マキマさんじゃなくてもいいやとか…思ってきた

俺はマキマさん…Aは失った婚約者…
お互いがお互い届かないものを重ねて体を重ねてきた」

心臓が大きく跳ねると同時に段々静かになっていく

私だってアキに好かれるのは嬉しい…

マキマさんじゃなくて私だけを見てくれるのは喜ぶべきことなんだろう

それでも私は、心の底からアキを…

アキ「……なぁ、少しでいいかr「アキ君」む…」

アキに向き合って人差し指で唇を抑える

「気持ちは嬉しいよ？アキ君は容姿端麗だし家事も出来て何も言う事はない程魅力を感じる…でもね＿＿」

ああ、悲しませちゃったかな…でもこれでいいんだこれで