神様なんて (ページ43)

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episode参拾漆ページ43

Aが丸呑みされた時、俺は酷く焦った

刀を使って寿命が減ったとしてもAが助かればそれでいいと思った

最初はお互いがお互いの寂しさを埋め合うだけの関係だった

だから一緒に住む時も最初の頃はお互い素っ気なかった

.

「えーっと…鳳凰Aって名前はもう知ってるよね
今日からよろしく」ﾆｺｯ

アキ「…俺の部屋はこっち、あんたの部屋は隣だ
好きに使ってくれ」

「うん」ﾆｺﾆｺ

最初はあえて部屋を分けた…まあ結局、すぐ同じ部屋にしたけど

ずっと笑っていて気持ち悪かった

今ならわかるが恐らく自分の弱さを隠す為のものなんだろう

その頃は自分の気持ちにも気づいてなかい様子で

今はそれが顕になってきて少し戸惑ってるんだろう

.

「アキ君煙草臭いな〜って！」ﾆｺｯ

アキ「なっ…はぁ…前に俺の煙草吸ってみたいとか言ってなかったか？」

「そうだったっけ？もう忘れちゃった〜」

こうやって自分を隠したい時にわざとチャラける

アキ「…A」

「ん？」

アキ「こっち来い」

「え？ってちょ…!?アキ、くnむっ!?//」

痛む傷を抑えながらAをベットに抱き寄せて

そのままキスをする

触れるくらいの口付けをしてまた重ねて舌で彼女の中を溶かす

不意打ちだったのか唇を離してやると頬を染めて目が潤んでいた

「っは…アキ…貴方、血出したんだから大人しくしてなきゃダメでしょ？」

アキ「Aとキスすれば治ると思った」

「そ、そんなんで治ったらお医者さんはいりません！もう！
安静にしてなさいよ！」

アキ「悪い、少しからかい過ぎた」ｷﾞｭｯ

「こ、こら…//てか皆いるのに…//」

アキ「どうせ体力の限界でこっちなんて見てない…」

そう言って優しく包むように抱き締めると仕方ないなと言って大人しくなる

…でもAはそれでも自分の気持ちと向き合おうとはしない

なら俺はその為に都合のいい男になってもいい

Aが少しでも人間らしく笑えるなら喜んでAのネジになる