第3回生存者発表式 2 ページ7
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22位でヒロトが、21位でウンギが呼ばれ、私とズーハオだけが緊張感を纏ったまま立ち続けていた。会場全員の視線が私たちに集まっているような気がして、自然と背筋が伸びる。
「19位で生存した練習生は...」
司会者がアナウンスを始め、私の左手を握ったままのスンファンの手に力が入ったのを感じた。
ちらりとズーハオに視線を向ける。
ダンスに対する確か実力があるし、短期間でステージを仕上げる根気強さもある。そして優しさに溢れた人間性に何度も元気付けられた。
生存するに相応しい練習生だ。私よりも、ずっと。
だけど、
私も、ファイナルのステージに、
「パク・A練習生です」
聞き間違いかと思った。
だけど椅子から勢いよく立ち上がって私を強く抱き締めたスンファンの反応に、私の耳はまだ壊れてないことを実感した。
ちらりとズーハオに視線を向けると、悔しい筈なのに、普段と同じ人好きのする穏やかな笑みを向けていた。
その顔を見て、なんだか泣きそうになってしまう。
どちらとも無く駆け寄り、抱擁を交わした。
『A、おめでとう。あとちょっと頑張って』
『ありがとう、ズーハオが居てくれてよかったよ』
いつの間にか板についていた中国語で返す。
思い返すと、彼らともっと意思疎通ができればという理由で中国語の習得に本腰を入れたのだった。もう、遥か昔の出来事のように感じる。
「Aヒョン、おめでとう」
「ほら、早く上がって」
ウンギやソウォンに促され、私は辿々しい足取りでステージに上がった。
マイクが差し出され、受け取ろうとした手が震えているのに気が付く。
私、しっかり緊張しているみたいだ。
なんとかマイクを両手で持って、言葉を絞り出す。
頭の中は真っ白だった。
「まさか、まだ残れると思わなかったので驚いています。ちょっと、話すことが纏まってなくて、長くなっちゃうかもしれない。ごめんなさい」
目の前の練習生たちを見渡すと、彼らと過ごした日々が頭の中で駆け巡る。
大好きな人たちばかりだった。
夢に向かってひたむきに努力する人たちだ。人の幸せを自分のもののように喜べて、人の痛みに寄り添うことのできる人たちだ。
彼らではなく私が残ってしまうことに引け目はある。
けれど、今日こそは、私は自分の気持ちに向き合ってみようと決意したのだ。
嘘偽りない、私の本当の気持ちに。
震える声を落ち着かせ、私は言葉を続けた。
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ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (3月14日 22時) (
レス) @page25 id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 続きが見たいです😭 (12月30日 14時) (レス) @page24 id: 5c6fd2a21e (このIDを非表示/違反報告)
無添加 - 感動してます、本当に更新されてる、、生きててよかった、、、です。 (9月26日 2時) (レス) id: 5066827cbd (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - ダリアさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます💘この亀更新なのに待っていただけたなんて嬉し過ぎます😭あと少し、最後まで見守っててください✨ (9月17日 23時) (レス) id: 112579e6aa (このIDを非表示/違反報告)
ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます😭ずっと続きが気になっててほんとにありがとうございます😢😢 (9月11日 17時) (レス) id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年6月16日 23時
