Interlude -休暇期間- 13 ページ5
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「あの時は今よりもずっと太ってたから、ダイエット頑張って昔からの友人にも驚かれるくらい変わったんだよ」
「昔も別に太ってなかったと思うけど...ハンビンもよく私だって分かったね、あの集団に女子がいるなんて現実的には可笑しいって思わなかったの？」
「...冷静になってみたら疑問は浮かんだけど、何か事情があるのかなって。でもいくら身長が女子にしては高くて、声も低めだからって気が付かない皆の方が俺は可笑しいって思うけどね」
「あははっ、それはそうだね」
ハンビンの言葉に思わず笑いが溢れ、つられてハンビンもくすくすと声を漏らした。
合宿に参加する前はすぐ誰かに気がつかれてしまうだろうと予想していたのに、意外にもここまで耐えているのは皆がちょっと抜けているからなのかもしれない。
ひとしきり笑った後、ハンビンは口元に笑みを浮かべたまま、再び言葉を紡いだ。
「理屈とか全部抜きにして、直感だけで君だって思ったから、自分の確信に少し自信はなかった。だけど君の踊る姿は3年前と変わらないし、俺が借りてるあのパーカーだってあの時着てたものと一緒だった。
それに、花が咲いたみたいに笑う顔は俺の記憶に焼き付いたものと同じだったから」
「...そっか」
飾らない言葉で向けられた賛辞に、私は少し頬が熱くなった。
ハンビンの言葉は温かい。彼の性格が現れ出てて、マシューが慕う理由がよく分かる。
私は照れているのがバレたくなくて誤魔化すようにシートベルトを外して腰を上げた。
「...じゃあ、私そろそろ」
「うん、思ったより遅くなっちゃったね。ゆっくり休んで」
私はドアを開けようとして、大事なことを伝えていないことに気がついてハンビンに振り返った。
「ハンビン、ありがとう。今日連れ出してくれて、広告見せに行ってくれて。誘い方は少し怖かったけど」
「だってああ言わないとAは絶対断るだろうなって思ったから」
「ふふ、よく分かってるね...あと、私のことを覚えててくれてありがとう」
言い終わった後少し恥ずかしくなって、私はハンビンの返答を待たずに車を降りた。
そそくさとアパートの玄関に向かう私に、ハンビンは車体の窓を開けて、先ほどより声を張り上げて呼びかけた。
「A、一緒にデビューしようね」
私はハンビンの言葉に肯定も否定もしなかった。
けれど、なぜだか私は自然と頬が緩んで笑みを浮かべていた。
もう、自分に嘘をつくのは止めにしよう。
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ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (3月14日 22時) (
レス) @page25 id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 続きが見たいです😭 (12月30日 14時) (レス) @page24 id: 5c6fd2a21e (このIDを非表示/違反報告)
無添加 - 感動してます、本当に更新されてる、、生きててよかった、、、です。 (9月26日 2時) (レス) id: 5066827cbd (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - ダリアさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます💘この亀更新なのに待っていただけたなんて嬉し過ぎます😭あと少し、最後まで見守っててください✨ (9月17日 23時) (レス) id: 112579e6aa (このIDを非表示/違反報告)
ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます😭ずっと続きが気になっててほんとにありがとうございます😢😢 (9月11日 17時) (レス) id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年6月16日 23時
