ファイナルミッション 9 ページ17
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メインボーカルに立候補してしまったことにプレッシャーは感じたものの、そうも言ってられずに練習の日々は過ぎた。
この曲で自分に任せられたパートは、今までのミッションで引き受けたパートの秒数足し合わせてもずっと長い。
メインボーカルというポジションは得られる注目度に比例して、パフォーマンスがよりハードであることを実感した。
今までのミッションでも、メンバーと共にステージを作り上げていく過程は勿論大変だったけれど、今回は個人の負担が段違いだ。
歌うことは楽しいけれど、身体が追いつかない。自分でも上手く出来ている実感は無くて、メインボーカルを務めたテレたちとは経験値の差を感じた。
「A、ここのパートは移動を早めにしたほうが、この後のロングトーンがうまく行くと思うよ」
やっぱりメインボーカルなんて私には、なんて弱音を心の中で吐きそうになった時、躊躇いもなく声をかけてくれるのはハンビンだった。
彼からメインボーカルの座を奪ったのは私なのに、そんなこと微塵も気にしていないように、ステージをより良くするためのアドバイスをくれる。彼のその姿勢に私は毎回感心の眼差しを向けた。
「(私だったら、できないなぁ)」
戯れてくるギュビンに笑顔で遇らうハンビンを見つめた。
暫定的なキリングパートはハンビンに任せられた。
ジウンもリッキーもジョンウもジョンヒョンも、この曲に合うメンバーは何人もいるけれど、ハンビンがセンターに立った時の安心感は誰も越えられなかった。
彼がいたら、心強い。
私の素直な気持ちだった。
きっと彼がいるなら、どんなに大きなステージだって怖くない。
ハンビンと立つ最後のステージに、私は思いを馳せた。
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「カ、カムデン...なんでそんな変わり果てた姿に...」
「カムデンじゃない。俺は今ジェリーヌナだ」
「意外と乗り気だったんだね...」
新曲のPRと銘打った、練習生による渾身のおふざけVTRの制作の真っ只中。
ジョンヒョンがつける予定のウィッグを被せられそうになり、加えて女物のワンピースを着せられそうになって外に避難した私は、Jelly Popチームの撮影に出会した。
寝そべっていた宿舎の花壇から起き上がり草を払うカムデンは、どう見ても険しい顔をしている。
こっちのチームはカムデンが被害者らしい。
骨太の身体に纏った華奢なアクセサリーと少女らしい小花柄のワンピースは、日の下で見ると不釣り合いだった。
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ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (3月14日 22時) (
レス) @page25 id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 続きが見たいです😭 (12月30日 14時) (レス) @page24 id: 5c6fd2a21e (このIDを非表示/違反報告)
無添加 - 感動してます、本当に更新されてる、、生きててよかった、、、です。 (9月26日 2時) (レス) id: 5066827cbd (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - ダリアさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます💘この亀更新なのに待っていただけたなんて嬉し過ぎます😭あと少し、最後まで見守っててください✨ (9月17日 23時) (レス) id: 112579e6aa (このIDを非表示/違反報告)
ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます😭ずっと続きが気になっててほんとにありがとうございます😢😢 (9月11日 17時) (レス) id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年6月16日 23時
