アーティストバトル 9 ページ20
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「うわ、酷い顔」
私が練習室の扉を開けると、真っ先に飛び込んで来たのは朝の挨拶よりも先に辛辣過ぎる評価だった。
「ソウォニヒョン、ひどい...」
「だって、鏡見た？」
「見たけどオブラートに包んでくれてもいいじゃん...」
本音を言い合えるのは良い関係性だというが、それにしても朝から聞くには厳しい言葉だ。
ソウォンと喋っていたらしいマシューとタクトも視線をこちらの向けたのを感じて、私は顔を両手で覆いながらとぼとぼと彼らに近づく。
「勿体無い、綺麗な顔が台無しだよ。寝てないの？」
そう言ってソウォンは優しく私の目の下を撫で、私は取り繕う気力もなく素直に頷いた。
彼の指が触れた先には、色濃く隈ができているだろう。
昨晩は文字通り一睡も出来なかった。
嫌な気持ちには引っ張られるもので、目を瞑っても昔の思い出したくない記憶まで浮かんで来て私を夢へと導いてくれなかった。
朝鏡を見てからマッサージや蒸しタオルで治そうと試みたものの、集合までに少しマシになった程度までしか戻らなかったのだ。
私が顔色と格闘している間に起きたオリーには言葉もなく凝視され、あまりの気まずさに宿舎から練習室に逃げてきた所だった。
「ほんと、ばかだね」
「顔の次は頭も否定するなんて...」
「否定してないよ、それもAのいい所だから」
「なにそれ」
ソウォンの言うことはよく分からない。寝不足の頭では尚更だ。
私が首を傾げても、ソウォンは優しく微笑むだけだった。
皆が出揃うまで仮眠したらと提案されたが、多くのカメラを向けられた状態でリラックスなんてできないので丁重に断った。
マシューからの視線は痛いほど感じるが、ここでわざわざ話しかける気はないらしく、私もそれに甘んじて素知らぬふりを貫いた。
練習室にメンバーが揃うと、暫くしてから練習室の扉が開きSuperchargerとSwitchのチームが足を踏み入れた。
その二つのチームメンバーのうち生存したのはハルト、シュアイボ、カムデンの3人だった筈だが、練習室に現れたのは思ったより大所帯だった。私たちが待っている間、他のチームからメンバーを引き抜いていたらしい。
移動が自分の意志かどうか定かではないが、ケイタやジョンウはいつもより気落ちしているのが見てとれた。彼らはもしかしたら、チームを去るように言われた側なのかもしれない。
二人みたいな実力者でも放出されてしまうなんて。
私は明るく振る舞おうとするケイタが心苦しかった。
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すいみ(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます🫶💕 一気読みして頂けたなんて嬉しい限りです🥰更新頑張ります！！ (6月12日 21時) (
レス) id: d55745dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - きゃーーーーー！！てんかいがーーーー！！ハンビンーーーー！！！きゃーーー！ここまで一気見しちゃいましたーーー！！！続きが…早く…気になります…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(語彙力) (6月12日 0時) (レス) @page48 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - なのこ5546さん» 嬉しいコメントありがとうございます😭💕 とっても励みになります！中々進まないですが見守って頂けたら嬉しいです🫶 (5月23日 22時) (レス) id: 3559a141aa (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話の主人公ちゃんがスンと冷え切った感じ最高です！！重すぎないシリアス展開好きなのでワクワクしながら読んじゃいました（笑）更新は大変だと思いますが頑張って下さい！応援しています💓 (5月23日 20時) (レス) @page30 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥰ご指摘のところ完全に書き忘れており、最新のはユジン目線です💦お伝えいただき助かりました、ありがとうございます🫧 (5月20日 19時) (レス) id: 3559a141aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年5月3日 15時
