Interlude -休暇期間- 5 ページ1
マシュー side
デュアルポジションバトルを終え、久しぶりに事務所の宿舎に帰宅した俺は、練習期間に取れなかった休息を満喫するかのようにソファの上でひたすら寝転んでいた。
帰宅直後は荷物の整理で忙しなかったが、それを終えると手持ち無沙汰で、合宿で知り合った練習生とのカトクをなんとなく続けている。
ふとスマホの時刻を見やると21時を過ぎていた。
そろそろ夕飯の出前を取ろうかと考え始めた頃、スマホから軽快な着信音が流れ始める。
「A」
スマホの画面に映し出されたのは、Aの名前だった。
彼女から電話を掛けてくることなんて珍しいのに、一体どうして。というか洗濯室で自分がとった言動のせいで、素直に電話に出られない。
応答ボタンを押すのを躊躇っているうちに着信は止み、安堵と少しの後悔を感じた。
後でメッセージが送られてくるかなと安心していたら、再度スマホが震え出して驚きで思わずワンコールで応答してしまう。
緊張しながらスマホを耳に当てると、聞き慣れたAの声が流れ込んできた。
『あ、良かった出てくれた』
『...何？なんか用事？』
素直になれない自分に、心の中で舌打ちする。何でこんな言い方しかできないのだろう、本当は電話が掛かってきて嬉しいくせに。
俺の棘のある話し方を気に留めることもなく、Aはいつも調子で答える。
『ご飯もう食べたの？』
『いや、まだだけど』
『今マシューの宿舎の近くに来たんだけど、そっち行ったらまずいかな？』
『...えっ？ほんとに？』
『近くって言ってもタクシー乗らなきゃいけない距離だけど』そういう彼女の言葉は聞き流して、この宿舎でのルールを思い出していた。
基本的に部外者を宿舎内に入れるのは推奨されないが、前一緒に住んでいたヒョンたちは友達を連れて来たこともあったし、マネージャーに伝えておけば大丈夫だろう。
今は同居人も居ないし、きっと誰にも迷惑をかけることはない。
マネージャーに友人が来ることをカトクで報告すると「了解、騒ぐなよ」とすぐ了承を得ることができ、小さくガッツポーズをした。
あまりの必死さを自覚した途端少し自分で恥ずかしさを覚えたが、Aが電話越しに自分を呼ぶ声が聞こえ、すぐさま平静を装い電話を続ける。
『来ても大丈夫だと思う』
『ありがとう！何か食べたいものある？買ってくよ』
Aの申し出に甘えてチキンを頼み、待つこと30分程でインターホンが鳴り響いた。
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すいみ(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます🫶💕 一気読みして頂けたなんて嬉しい限りです🥰更新頑張ります！！ (6月12日 21時) (
レス) id: d55745dbd9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - きゃーーーーー！！てんかいがーーーー！！ハンビンーーーー！！！きゃーーー！ここまで一気見しちゃいましたーーー！！！続きが…早く…気になります…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(語彙力) (6月12日 0時) (レス) @page48 id: d5c63dc535 (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - なのこ5546さん» 嬉しいコメントありがとうございます😭💕 とっても励みになります！中々進まないですが見守って頂けたら嬉しいです🫶 (5月23日 22時) (レス) id: 3559a141aa (このIDを非表示/違反報告)
なのこ5546(プロフ) - 最新話の主人公ちゃんがスンと冷え切った感じ最高です！！重すぎないシリアス展開好きなのでワクワクしながら読んじゃいました（笑）更新は大変だと思いますが頑張って下さい！応援しています💓 (5月23日 20時) (レス) @page30 id: 2327b9d39c (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 嬉しいコメントありがとうございます🥰ご指摘のところ完全に書き忘れており、最新のはユジン目線です💦お伝えいただき助かりました、ありがとうございます🫧 (5月20日 19時) (レス) id: 3559a141aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年5月3日 15時
