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ep.21 ページ21
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その日の学校終わりも和くんのお店へ。
「今日ね、お友達が二人もできたの。」
「へえ、あのAに友達、ね」
コーヒーを飲みながら話すわたしと、
そんなわたしを頬杖をつきながらカウンター越しに
見る和くん。
「最近仲良いのは凜くらいだったから。
友達増えて良かったな。」
そう言って微笑む和くん。
その顔は最近見た中でも一番穏やかだった。
わたしに友達が出来たことを自分のことのように
喜んでくれる和くん。
そんな和くんを見て、わたしまでほっこり優しい気持ちになる。
「二人とも背高いからお話しするときに
首が痛くなっちゃうんだけど。でもたぶん、いい人たちだとおもう。」
たぶんってなんだよ、って笑う和くん。
「今度その二人もこの店に連れてきなさいよ。
コーヒー一杯くらいならサービスする。」
「ほんとうに?じゃあ今度会ったら話してみるね!」
二人ともコーヒー好きかな。
でも小瀧くんはわたしのコーヒー飲んでたから
きっと大丈夫だよね。
流星くんはどうかな。わかんないや。
今度聞いてみなくちゃ。
久々の「友達」という響きに
少しうきうきしている、自分がいた
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作者名：えり | 作成日時：2017年9月19日 22時
